台湾のキャラクターブランドが日本での商機を開拓
2025年に開催される「ライセンシングジャパン」で、台湾のオリジナルキャラクターIPが注目を浴びています。文化内容策進院の委託を受けた台湾角色品牌授権協会は、10組のキャラクターを紹介する台湾パビリオンを設置。日本の市場に新たな風を吹き込むべく活動をしています。
「ライセンシングジャパン」は毎年東京で開催され、海外のIPライセンス業者や日本の企業が一堂に会する大イベント。特に今年は、台湾のキャラクターIPが持つ海外展開の可能性に焦点が当てられています。現地での商談は熱を帯びており、初日には150件以上の商談が成立しました。商談に参加したKADOKAWAやソニー・クリエイティブプロダクツなど、日本企業も30社以上が集まりました。
台湾パビリオンのテーマは「台湾の素晴らしさを届ける」。展示にはキャラクターが「祝福を届けるメッセンジャー」として紹介されており、視覚的にも魅了されるデザインになっています。例えば、「BOUNCE」はアートトイとしての可能性を秘めたキャラクターであり、「好想兎」は日常のコントを通じてアジア全土のファンを引き付けています。また、「茶葉少女」は台湾の茶文化を題材にしたアニメIPで、日本でも人気を博しています。
さらに、注目すべきは「醜白兔(ブサうさ)」の存在。日常の焦りを癒す「ダメすぎて笑える」とのセリフが多くの共感を呼び、LINEスタンプからも話題をさらっています。これに加え、家族の絆を描く「饅頭家族」や、独自の冒険を繰り広げる「章魚熊(タコクマ)」なども、台湾の多彩なキャラクターの一翼を担っています。
台湾のキャラクターIPは、アニメ、マンガ、出版など、多様なメディアで展開されています。これにより、台湾の文化を伝える新たな架け橋となることが期待されています。TAICCAの張文櫻副院長は、「日本は世界のキャラクターIP市場において重要な位置を占めている。今後、台湾のオリジナルキャラクターが多くの国で認知されることを目指している」と語っています。
また、台湾のキャラクター業者への支援として、TAICCAはライセンシングのトレンドを学ぶセミナーやワークショップを開催。これにより、参加するIPブランドが日本市場での商業成功を収められるよう、具体的な指導を行っています。台湾のキャラクターは、ただの商業商品としてではなく、文化的な存在としての地位を確立することが目指されています。
具体的に、今回の展示の一環として、一般社団法人キャラクターブランド・ライセンス協会の東山靖氏がプレゼンテーションを実施し、台湾のキャラクターの魅力を日本のバイヤーに直接伝える機会が設けられました。このような交流が、さらなるビジネスチャンスを生むことが期待されています。
2025年の「ライセンシングジャパン」は、台湾パビリオンにとって重要なステップとなり、国際的なコネクションを育む場となるでしょう。最新の情報や面白いキャラクターを見たい方は、ぜひ台灣パビリオンのオンラインカタログをご覧ください。
こちらからご覧いただけます。
台湾のキャラクターが日本市場で一層活躍する日が待ち遠しいですね。