アニメーション映画の魅力を体感する特別展
国立映画アーカイブにて、展覧会「ポスターでみる映画史 Part 5 アニメーション映画の世界」が2025年4月8日から7月27日まで開催されます。アニメーションは、今や世界中の映像文化を席巻する重要なジャンルとなり、日本はその中でも特に高品質な作品を輩出してきました。本展では、アニメーション映画の始まりから現代の新作まで、幅広い作品をポスターコレクションを通じて理解することができます。
アニメーション映画の進化と展示の意義
この展覧会は、シリーズ「ポスターでみる映画史」の第5弾として位置づけられています。過去の展覧会では、西部劇やミュージカル映画などさまざまなジャンルが取り上げられてきましたが、今回はアニメーション映画に焦点を当てています。アニメーションが誕生してから130年、当館の豊かなポスターコレクションを中心に約130点の資料が展示され、アニメーション映画がどのように進化してきたのかを横断的に辿ります。
音楽展示で聴覚的体験を豊かに
さらに、視覚的な展示に加えて、聴覚的な体験も重視しています。展示スペースには、アニメーション映画の音楽を聴くことができるコーナーが設けられ、さまざまな旋律や主題歌を楽しむことができます。アニメーション映画を視覚だけでなく、音楽を通じても体験できる貴重な機会です。
展示内容の詳細
展覧会は、5つの章に分かれて構成されています。
- - 第1章 1900s-1910s アニメーション映画の始祖たちでは、アニメーションの基本となる静止画が連続することで動きを感じる「仮現運動」を利用した初期の作品に焦点を当てます。
- - 第2章 1920s-1960s ハリウッド製カートゥーンの隆盛では、ウォルト・ディズニーの「ミッキー・マウス」や「白雪姫」にみられるハリウッドの発展を振り返ります。
- - 第3章 1930s-1980s ヨーロッパ、社会主義諸国のアート・アニメーションでは、アメリカ以外の地域でも製作されたアニメーション作品に迫ります。
- - 第4章 1930s-1970s 日本のアニメーション映画では、日本のアニメの歴史とその特異性に焦点を当てた作品たちが紹介されます。
- - 第5章 1980s-2020s アニメは世界を制すでは、現代に至るまでのアニメーションの進化、特に宮崎駿やピクサーの影響を探ります。
特別トークイベント
展覧会に合わせて、ゲストを招いたトークイベントも計画されています。アニメーションに関する専門家がパネルディスカッションや客員講演を行い、より深い理解を促します。
- - ハリウッド・カートゥーンのなかのクラシック音楽(2025年5月31日)
- - 企画の見どころと展示品解説(2025年6月28日)
- - 映画産業におけるアニメーションの歴史(2025年7月19日)
いずれのイベントも、参加者にアニメーション映画の深い理解を提供します。
開催概要
- - 会期: 2025年4月8日(火)− 7月27日(日)
- - 開室時間: 午前11時−午後6時30分(※金曜日は午後8時まで延長)
- - 料金: 一般250円/大学生130円/65歳以上、高校生以下無料(証明書提示要)
国立映画アーカイブでは、訪れるすべての人にとってアニメーション映画の魅力を発見できる貴重な機会となることを期待しています。詳細は公式サイトをご参照ください。