新たな銭湯支援の試み「湯守番頭会」
2025年7月23日(水)18時に行われる「湯守番頭会」のオンラインキックオフミーティングを前に、持続可能な銭湯経営のための新たな取り組みが発表されました。このプロジェクトは、奈良県の株式会社narrative、御所市の株式会社フェニックス、東京のゆないと株式会社が連携し、銭湯・温浴業界の「人的資本」と「ファイナンス」に焦点を当てています。
銭湯業界の現状と課題
銭湯は単なる入浴施設ではなく、地域の文化を支える重要な存在ですが、近年の後継者不足や経済的な負担により、多くの銭湯が存続の危機に直面しています。1970年代には1万6000軒以上あった銭湯が、2023年には約2800軒にまで減少しました。これには修繕費や光熱費の高騰、経営の不透明さが影響しています。
「湯守番頭会」の目的と活動
この団体は、「銭湯をシフトする」というミッションのもと、次のような支援を行います:
- - キャリア支援:銭湯でのキャリアパスを明確化し、若者を育成するプログラムを提供します。具体的には、職業教育やインターンシップを通じて人材の育成を強化します。
- - 経営支援:銭湯経営の課題を診断し、改善提案を行ったり、必要な人材を供給したりします。また、ビジネス譲渡のサポートも行います。
- - 銭湯ファンドの設立:新規開業や廃業銭湯の再生をサポートするため、資金調達の支援に取り組みます。
参画メンバーの紹介
今回のプロジェクトには、歴史的建物を活用したまちづくりを行う株式会社narrativeや、化粧品メーカーの株式会社フェニックス、銭湯業界の人材育成に注力するゆないと株式会社といった、異なる専門性を持つ企業が加わっています。
- - 株式会社narrative は、銭湯の復活事例として「御所宝湯」の再生を手掛け、持続可能なまちづくりに寄与しています。
- - 株式会社フェニックス は、温浴施設向けの製品を提供しつつ、銭湯に関わる独自の視点で業界を支えます。
- - ゆないと株式会社 は、銭湯の運営業務を一任できる人材の育成を進め、業界の未来を担う人材を育てています。
キックオフミーティングの概要
この新しい試みについての詳細は、2025年7月23日(水)にオンラインで開催されるキックオフミーティングで発表されます。無料で参加でき、YouTubeライブ配信を通じて多くの方にご覧いただけます。参加方法については、公式YouTubeチャンネルをチェックしてみてください。
ご参加方法
- - 開催日時: 2025年7月23日(水)18時~20時
- - 参加費: 無料
- - 視聴方法: YouTubeチャンネル から参加
捨てられがちな銭湯が持つ文化的価値を再確認し、持続可能な事業としての新たな道を歩むためのサポートを行うこの取り組み。銭湯に興味のある方や業界関係者の皆様の参加をお待ちしています。