OTB、2024年のサステナビリティ戦略を発表
国際的なファッションとラグジュアリーグループであるOTBが、最新のサステナビリティ・レポートを発表しました。今回のレポートは、環境への取り組み、社会的責任、そしてガバナンスに関するグループの目標や進捗をまとめたものです。特に、令和4年における環境負荷削減の実績と、社会貢献活動の成果が強調されています。
環境負荷削減の達成、31%の排出量削減
OTBは、2024年において2023年比で31%の排出量を削減する目標を達成しました。そのうち、欧州と北米の直営拠点では100%再生可能エネルギーを使用しています。この戦略は、同グループが掲げる「Be Responsible. Be Brave.」の理念に基づいており、環境面での責任を果たすことを目指しています。また、OTBファウンデーションを通じて、全世界で380以上のプロジェクトを展開し、38万人以上の人々の生活にもポジティブな影響を与えています。
社会的影響を強化するOTBファウンデーション
OTBファウンデーションは、特に女性や社会的に弱い立場にいる人々へのサポートに力を注いでいます。企業ボランティアプログラム「ブレイブ・トゥ・ケア」を通じて、OTBの従業員は自身の時間を社会的な活動に充て、130名以上が参加するなど大きな反響を呼んでいます。さらに、女性のエンパワーメントを推進するために、奨学金やワークショップなどの取り組みも行われています。
ファッション業界への新たなアプローチ
OTBは、継続的にファッション業界の従来のモデルを再考し、責任ある循環型ビジネスモデルを採用するなど、環境負荷の少ないコレクションの開発に努力しています。2024年には、調達する原材料の62%を占める望ましい綿素材についても、前年度比31%増加していることが報告されています。このような素材の採用は、持続可能なファッションの方向性を示す重要な指針となっています。
デジタル真贋証明書による透明性の向上
OTBは、LVMHなどとの共同プロジェクトを通じてデジタル真正証明書の発行を行い、顧客が購入商品の真偽を確認できる仕組みを整えています。2022年から2024年にかけて、1,800,000枚以上の証明書が発行されており、消費者保護にも積極的な姿勢を見せています。
今後の展望
OTBグループは、年間を通じてさらなるサステナビリティの向上を目指し、人材育成にも力を入れています。具体的には、53,000時間以上の研修を実施し、特にサステナビリティに関するテーマに焦点を当てています。管理職における女性比率も54.7%に達しており、性別の平等を確保しながらの運営が進められています。
OTBによるサステナビリティ・レポートは、環境への責任を全うし、持続可能な社会を目指す意欲を示す重要な文書です。今後もこの取り組みが進展することが期待されています。レポートは公式サイトにて公開されていますので、ぜひご覧ください。
公式サイト
OTB 社会責任報告
OTBグループは、アイコニックで革新的なブランドを展開する中で、環境と社会に対してどのように貢献できるかを真摯に考えています。今後の進展に注目が集まる中、その取り組みはファッション業界全体に良い影響をもたらすことでしょう。