新たな時代の幕開け
日本のファッション業界に新風を巻き起こすプロジェクトが始動します。株式会社ビーズインターナショナルと合同会社DMM.comが協力し、3Dプリント技術を活用した商品開発をスタートします。この取り組みは、日本国内初となる最新鋭の3Dプリンタ「J850™ TechStyle」を用いて行われ、特にファッション分野での革新が期待されています。
先進的な技術の導入
DMM.comは2013年から3Dプリント事業を展開しており、多様なデザイン表現が可能な体制を整えています。この度、ビーズインターナショナルが初の共同開発パートナーに選ばれ、2025年9月を目標に本格的な商品企画が進められています。この間に、両社が持つ技術とデザインの融合によって新たな価値を生み出し、この取り組みを通じて、アパレルの枠を超えたマーケティング施策やプロモーションも視野に入れています。
「J850™ TechStyle」の実力
「J850™ TechStyle」はフルカラーで多材料を駆使し、デニム、コットン、ポリエステル、リネンなどさまざまな生地に直接印刷が可能です。この技術の最大の利点は、消費者の個々のニーズに応じた高度なカスタマイズが可能である点です。つまり、消費者は自分のスタイルやサイズに合わせて、衣類に直接デザインを施すことができるのです。
さらに、この3Dプリント技術は環境にも配慮されています。従来のスクリーン印刷や昇華型印刷と違い、無駄を排除し、持続可能性を重視したプロセスで技術が進化しています。これにより、ファッション業界の大量生産と個別カスタマイズのギャップを埋める重要な役割を果たすことが期待されています。
DMM.comの成長と展望
DMM.comは、会員数4,507万人を超えるオンラインサービスプラットフォームで、1998年の設立以来、多岐にわたる事業を展開してきました。今では60以上のサービスを運営し、動画配信、電子書籍、アニメなどのエンタメ分野だけでなく、3DプリントやEV充電などの最先端技術にも取り組んでいます。特に、2022年には「DMMプレミアム」を始め、あらゆるエンタメ体験をシームレスにつなぐ「マルチエンタメ・プラットフォーム」の構築を目指しています。
この新たな3Dプリント商品の開発により、ビーズインターナショナルとDMMはともに業界に革新をもたらし、消費者に新しいスタイルや体験を提供することを約束しています。今後の展開に目が離せません。