伊藤潤二が語る!楳図かずお原作映画特集の魅力を徹底解剖
2024年10月に逝去された恐怖漫画界の巨匠、楳図かずお。彼の作品を原作とした映画が、CS衛星劇場で3月に特集されることが決まりました。この特集について、ホラー漫画の第一人者である伊藤潤二さんが語ってくれた内容をお届けします。
特集作品のラインナップ
特集には全9作品がラインナップされており、視聴者を驚かせる内容が目白押しです。
- - 洗礼(1996年): かつての女優が脳移植手術で娘に乗り移る様子を描いた作品。
- - 神の左手悪魔の右手(2006年): 人間の深層心理に潜む悪意をテーマにしたホラー作品。
- - 赤んぼ少女(2007年): 愛を求める赤ちゃんが繰り広げる殺戮劇。
- - 蟲たちの家(2005年): 恐怖の中に秘めた人間関係を描いた作品。
その他、楳図作品の独特の世界観を映像で楽しめる重厚な内容が揃っています。
伊藤潤二の幼少期と楳図かずおの影響
伊藤潤二さんは幼い頃から楳図かずおの作品に魅了され、自身の漫画家としての道を切り開いてきました。彼が初めて楳図作品に触れたのは、姉が持っていた「ミイラ先生」でした。この作品に心を掴まれ、反響は幼少期に留まらず、その後も「のろいの館」や「まことちゃん」などに影響を受けていました。「まことちゃん」は彼の大好きなギャグ漫画であり、入院中に姉が持参した単行本を読み、傷口が痛くなった経験も語ってくれました。
漫画家への道
23歳の時、伊藤さんは歯科技工士として働きながら、漫画家としての道を模索していました。その折、月刊「ハロウィン」で創設された楳図賞に応募し、「富江」が佳作に選ばれたことが転機となりました。楳図先生からのコメントや特製原稿用紙の副賞も彼にとっては大きな励みだったと言います。
初めて楳図かずおと対面した頃の印象は「優しかった」という言葉に集約され、時間を経てもなお楳図先生の温かさを感じています。特に、楳図先生の作品への理解を深め、彼の作り上げた夢の中での交流を重んじていた様子が伺えました。
映画特集についての感想
今回の「追悼特集楳図かずお原作映画傑作選」では、伊藤さん自身も作品を観た感想を語っています。「洗礼」と「赤んぼ少女」は初めての視聴だったそうで、彼はその魅力に感心した様子でした。特に、「洗礼」のヒロインの美しさに驚き、「赤んぼ少女」では原作とは異なるモンスター展開に興味を持ったと語りました。また、監督や出演者の演技が際立つことで、作品がより輝いて見えたそうです。
まとめと来たる放送への期待
伊藤潤二さんは今回の特集に寄せて、楳図かずおへの深い愛情と尊敬の念を示し、作品への真摯な姿勢を称賛します。どの作品も、特に蛭子先生が自身で出演していることが保存版であり、お見逃しなくと視聴者に呼びかけました。多くのファンが楽しみにしている特集を、ぜひお楽しみに!