IMAGICA GROUP初のオリジナル映画『マリア』がカンヌで発表!
映像技術の最前線を牽引してきたIMAGICA GROUPが、設立90周年を迎える2025年に向けて新たな試みを発表しました。それが、オリジナル映画製作プロジェクトです。初の作品となる『マリア』は、オー・エル・エムがプロデュース・制作を行い、脚本・監督を務めるのは寺田ともか氏です。
本プロジェクトは、IMAGICA GROUPが社内の各部署から国際映画祭への出品を視野に入れた映画企画を募り、毎年1本作品を選定し、5年間にわたって才能を発掘・育成することを目指しています。これにより、日本の映像表現の新たな可能性を世界へと発信し、映画業界における貢献を果たそうとしています。
記者発表会の様子
2025年5月14日、カンヌのジャパンパビリオンにて発表会が行われ、IMAGICA GROUPの長瀬俊二郎社長が挨拶を行いました。「今回のプロジェクトは、IMAGICA GROUPが未来の映像文化を支えるために新たに立ち上げたものです。カンヌ映画祭などの国際映画祭への出品と受賞を目指しています。」と述べました。この挑戦には、映像業界の著名人が審査員として参加しており、是枝裕和監督、東京国際映画祭の市山尚三氏、川喜多記念映画文化財団の坂野ゆか氏が選ばれています。
是枝監督は、本プロジェクトに期待を寄せ、「日本の新しい才能を世界に紹介するための重要な一歩」と語りました。また、市山氏は、「オリジナル企画を支援するこのプロジェクトは非常に素晴らしい」と賛同。坂野氏も、大規模なサポートが前例のない試みであると評価しました。
第1弾『マリア』の内容
映画『マリア』は、寺田ともか監督が手掛けるオリジナル脚本です。主人公の永田マリアは18歳の少女で、訪問介護ヘルパーとして生活しています。しかし、彼女は予期しない妊娠に直面し、中絶を考えますが、経済的な問題で困難に直面します。彼女は、厳しい環境や生活の中で、仲間たちとの共同生活を通じて自己を見つめ直し、成長する姿が描かれます。
寺田監督は、「この作品は一人の少女の尊厳に関する物語であり、映画のトーンはコミカルでありつつも、現代社会が抱える問題を問いかけています。」とコメントし、登壇者たちからの厚い期待に感謝の意を示しました。
今回のプロジェクトでは、ただ映画を製作するだけでなく、新たな才能や作品を発掘し、映像文化に貢献する未来を目指しています。IMAGICA GROUPの新たな挑戦に注目が集まります。今後の展開にも期待が高まる中、映画『マリア』の制作が始まります。
まとめ
IMAGICA GROUPのオリジナル映画製作プロジェクトは、国内外の映画祭への出品を目指した新しい才能の発掘と育成を目的にしています。第1弾作品『マリア』により、多くの人々に感動を届けることが期待される中、クリエイターたちの熱意に満ちた挑戦が始まりました。この新たな旅路に、注目せずにはいられません。