ラテンアメリカ講座
2025-07-15 11:21:03

第23回ラテンアメリカ教養講座の成功を振り返る:絆を深めた35年

第23回ラテンアメリカ教養講座の成功を振り返る



2025年6月、京都外国語大学にて開催された第23回ラテンアメリカ教養講座は、参加者にとって文化や歴史を学ぶ貴重な機会となりました。「日本とラテンアメリカの絆:35年の歩みを振り返って」と題されたこの講座は、全4回にわたり、様々な側面から両地域の関係性について深く掘り下げる内容でした。

開催概要


本講座は、毎週金曜日の夕方18時から19時30分まで、京都外国語大学の1号館7階小ホールと9号館インターナショナルホールで行われました。内容は、全て無料で一般市民や学生が参加可能であり、事前の申し込みも不要でした。これにより、多くの参加者が集まり、様々な議論が展開されました。

各回の講演内容


第1回:日系人の来日と日本社会の変化(6月13日)


講演者として伊藤秋仁氏(ラテンアメリカ研究センター長)が登壇し、日系人の日本への移住が日本社会に与えた影響について解説しました。日系人の流入がもたらした文化的変化や、それが日本国内外でどのように影響し合ってきたのかを披露し、聴衆の理解が深まりました。

第2回:日本で暮らすブラジルルーツの若者たち(6月20日)


北川ぺドロソ実萌氏(imi lab代表理事)は、日本で生活するブラジルルーツの若者たちが抱える問題について語りました。彼らとの直接的な交流を通じて、文化的摩擦や社会的な課題を浮き彫りにしました。これにより、日本社会における多様性の重要性が再認識されるきっかけとなりました。

第3回:音楽は世界をつなぐ(6月27日)


フローレスデュオによる実演を交えた講演では、ラテン音楽の持つ力について探求しました。フレディ・フローレス氏とヘスス・フローレス氏が演奏した楽曲は、国境を超えて人々を結びつける力があることを実感させました。音楽を通じたコミュニケーションの重要性が再確認され、多くの参加者が感動に浸りました。

第4回:日系移民のコミュニティを巡りながら考えたこと(7月4日)


この回では、劇作家の神里雄大氏が日系移民の経験に焦点を当て、彼らのコミュニティの歴史や文化について深い考察を行いました。移民の経験を通じて生活する彼らの声を聞くことができ、聴衆にとって非常に刺激的な内容となりました。

講座の意義


本講座は、1990年の入管法改正以降の日本とラテンアメリカの関係性についての理解を深める貴重な機会となりました。参加者は、日系人の動向や日本とラテン音楽の関わり、未来に向けた展望についても多角的に考察しました。

このように、「日本とラテンアメリカの絆」と題された講座では、両地域の相互理解を促進し、来るべき新たな関係構築に向けた道筋を示す大切な場となったのです。

まとめ


京都外国語大学が提供した第23回ラテンアメリカ教養講座は、両文化の理解を深めるための場であり、多くの人々が参加した事で、非常に成功裏に終了しました。今後もこのようなイベントが続いていくことを期待したいと思います。


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