特殊詐欺防止に向けた新しい取り組み
2025年9月22日、東日本成人矯正医療センターにて、警察庁特別防犯支援官の吉原朝馬氏が特殊詐欺防止啓発活動を行いました。この活動は、全国で増加しているオレオレ詐欺をはじめとする特殊詐欺に対する認識を深め、その被害を未然に防ぐことを目的としています。プロジェクトチーム「ストップ・オレオレ詐欺47〜家族の絆作戦〜」として、全国47都道府県の警察と連携し、市民への啓発を進めています。
オレオレ詐欺の現状
会場には、センターの職員が集まり、吉原支援官は最近の詐欺の傾向について語りました。彼は「詐欺は高齢者がターゲットと思われがちですが、現実には現役世代も被害に遭うケースが増えている」と強調しました。この発言からも、詐欺の手口が幅広い世代に影響を及ぼしていることが分かります。
特に吉原支援官は、詐欺の一手口として「警察官騙り」に言及しました。彼は「警察官がSNSやトークアプリで手帳や逮捕状を送ることはありません。それが届いたら、すぐに家族や警察に相談してください」と、参加者に向けて警鐘を鳴らしました。
海外からの詐欺電話を防ぐ
また、現在の詐欺電話は多くが海外から発信されていることに触れ、吉原支援官は「海外からの電話は無料でブロックが可能です」と説明しました。これにより、子どもや年配の方々も簡単に詐欺防止策を講じることができると訴えました。
具体的な申し込み手順についても、吉原氏は丁寧に説明。皆に詐欺電話として確認されている国際電話番号をブロックする手続きを行うよう呼びかけ、「電話を安心して利用できる日常を、皆さんとともに作りたい」と力強く語りました。
申請方法の詳細
特殊詐欺電話を防ぐための国際電話利用休止の申請は、次の通り行うことができます。
- - 国際電話不取扱受付センター 公式ウェブサイト
- - 電話番号: 0120-210364(通話料無料)
- - 取扱時間: オペレーターによる案内は平日の午前9時から午後5時まで。自動音声による案内は、平日、土日祝日ともに24時間対応しています。
多数の人がこの啓発活動に参加することで、特殊詐欺に対する意識が高まり、被害を防ぐ力が増していくことを期待しています。今後も、地域社会全体で連携し、詐欺被害防止に向けた取り組みを続けていく必要があります。皆さんも、自分自身と家族を詐欺から守るために、ぜひこの機会を利用してください。