evalaの受賞作品発表
2025-07-08 16:08:45

音楽家evalaの新作《ebb tide》がアルス・エレクトロニカ賞受賞!

evalaが受賞した新作《ebb tide》の魅力



NTT東日本が運営する文化施設、NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)にて、2024年12月から開催される企画展「evala現われる場消滅する像」に合わせて制作された新作インスタレーション《ebb tide》が、アルス・エレクトロニカ賞 2025の「冨田勲特別賞」を受賞しました。この受賞は、evalaが日本人初の受賞者となるもので、非常に意義深いものとなっています。

アルス・エレクトロニカ賞とは


アルス・エレクトロニカ賞(Prix Ars Electronica)は、世界中のメディアアート作品を対象にしたコンペティションとして高い権威を誇ります。その中でも「冨田勲特別賞」は、故作曲家冨田勲氏の創造的精神を称えるものであり、デジタル・ミュージックやサウンド・アートの分野で特に革新的な作品に贈られます。

evalaは、過去の受賞者に続いて、2025年9月に開催される「アルス・エレクトロニカ・フェスティバル」において正式な授賞式を迎える予定です。

受賞を記念した再展示


今回の受賞を記念し、ICCではサウンド・アーティストevalaの別の作品、「大きな耳をもったキツネ」と「Our Muse」が、8月8日から9月15日まで再展示されることが決定しました。この展示は、体験型のインスタレーションで、来場者は思い思いの体勢で音響空間を体感することができます。体験予約の詳細は、ICCのウェブサイトで後日発表される予定です。

《ebb tide》の特徴


《ebb tide》は、音楽とアートの境界を超えた作品であり、観客は展示室の中央に設置された波打った形状の構造体に登り、音を耳で感じながら自身の思考を広げることができます。タイトルは「引き潮」を意味し、人のバイオリズムを潮の満ち引きに関連付け、生死についての考察も含んでいます。evalaは、特定の音響環境や記憶を基に新たな音空間を作り出すことで、観客が内面的な旅に出る手助けをしています。

さらに、作品に込められた意味は、過去の人々へのレクイエムとしても表現されています。

evalaのプロフィール


evalaは音楽家であり、サウンド・アーティストとして国際的な評価を受けています。既存の音響フォーマットに縛られない独自のアプローチで作品を制作し、音の可能性を探求してきました。「See by Your Ears」というプロジェクトを通じて、聴覚に新たな体験をもたらすことを目指しています。

彼は、独自の音響インスタレーションを数多く発表し、そのスタイルは多くの場面で評価されています。近年では、無響室や大規模な公共スペースでのインスタレーションも行っています。特に、完全な暗闇で体験する音の映画など、革新的な試みにも挑戦し続けています。

特別展示の詳細


再展示作品である、《大きな耳をもったキツネ》および《Our Muse》は、特に特異な音響体験を提供する作品です。《大きな耳をもったキツネ》は、故郷の音源を基にし、《Our Muse》は沖縄の非日常的な環境音を活かした作品です。

展示情報


  • - 展示期間:2025年8月8日(金)〜9月15日(月・祝)
  • - 会場:ICC無響室
  • - 開館時間:11:00 AM - 6:00 PM
  • - 入場料:一般・学生500円
  • - 主催:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]

この貴重な体験が可能な期間を見逃さず、ぜひ足を運んでみてください。新しい音響体験が、あなたをお待ちしています。


画像1

画像2

画像3

関連リンク

サードペディア百科事典: evala アルス・エレクトロニカ賞 NTTICC

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。