佐賀県フィルムコミッションが栄光の瞬間を迎える
2023年、映画やドラマのロケ支援を担ってきた佐賀県フィルムコミッションが、20周年を迎えたこの年に嬉しいニュースを届けてくれました。佐賀県は、兵庫県神戸市で開催された第11回JFCアウォードにて、最優秀賞を獲得したのです。この栄誉は、マレーシアの人気ドラマ『From Saga, With Love』の誘致活動とそのプロモーションへの取り組みが評価された結果として生まれました。
自然と文化が息づく佐賀
佐賀県フィルムコミッションは、2005年に設立され、地域資源を最大限に活用しながら、映画やドラマなど様々な映像コンテンツのロケ誘致を行ってきました。その活動の一環として、彼らは国際的な視野での撮影誘致にも取り組んできました。特に、マレーシアの制作チームを招致した経験は、その意味において非常に特筆すべき成功事例です。
最優秀賞を受賞した『マレーシア作品誘致による県の知名度向上』は、2023年と2024年の間に撮影された『From Saga, With Love』を通じて、佐賀県の魅力を広く伝え、新たな観光客を引き寄せる結果を生み出しました。特に、撮影中に加わった特産品のPRシーンは、他の地域でも注目を浴びています。
躍進するマレーシアドラマ
『From Saga, With Love』は、主人公カルマが日本で夢見る旅路を描いたラブコメディです。2023年の6月7日から21日まで、佐賀の6市町で撮影されました。この作品は、東南アジア最大級の映像配信プラットフォーム「Viu」で2023年9月21日に配信され、すぐに人気を博しました。視聴者の反応は非常に良好で、マレーシアでは2ヶ月間連続でランキングの1位を獲得しました。
さらに、昨年秋には日本語字幕版とデジタルロケ地マップの配信が始まり、視聴者が実際に撮影地を訪問できるきっかけを作りました。
第2シーズンの公開が決定
好評を受けて、第2シーズンの制作が決定されました。『From Saga, With Love2』は2024年5月16日から6月4日まで佐賀県内で撮影され、10月17日にはまたもや「Viu」プラットフォームを通じて配信されます。前作の成功を超える期待が高まる中、新たなストーリー展開が待ち受けています。
このように、佐賀県のフィルムコミッションは、20年以上にわたり地域文化の発信だけでなく、国際交流にも寄与してきました。彼らの取り組みの中で生まれる新たな作品は、今後も地域の活性化に大きく寄与することでしょう。少しずつ明るさを取り戻してきた観光業界において、これからの佐賀県の動向に注目が集まります。そして、この受賞は地域の誇りであり、さらなる発展の第一歩となるでしょう。