朗読劇『成瀬』公演レポ
2025-09-16 15:50:27

朗読劇『成瀬は天下を取りにいく』の魅力を体験できる三日間の公演レポート

朗読劇『成瀬は天下を取りにいく』公演レポート



2025年9月13日から15日にかけて、草月ホールにて朗読劇『成瀬は天下を取りにいく』が公演されました。この作品は、累計150万部を超える人気小説を元にしており、女子高生・成瀬あかりが突き進む青春の姿が描かれています。今回の公演はその中でも、一作目のエピソードに焦点を当てた朗読形式での上演が行われました。

オリジナルな構成での朗読劇



本作は、三部作の最新刊を含む成瀬シリーズの重要なエピソード「解散します!」を物語の起点にし、他の主要キャラクターが回想する形で構成されています。このアプローチによって、オリジナルのストーリーが生み出され、観客は新たな視点から成瀬の成長を追体験することができました。朗読劇としての特性を活かした細やかな演出が光っています。

各公演の賑やかな舞台



9月13日(土)公演レポ


初日のキャストは、岩田陽葵(成瀬あかり)、紡木吏佐(島崎みゆき)、梅田修一朗(西浦航一郎)です。この日の公演では、思春期の高校生たちのリアルな感情が描かれ、圧倒的な実在感が広がりました。

岩田演じる成瀬は、明るいエネルギーを持ち、観客を引き込む力強い台詞が印象に残りました。その脚本のリズムに合わせて、語り手たちは自然な間を持ち、まるで舞台が息をしているかのような感覚を与えてくれました。

紡木が演じる島崎は、成瀬との関係を自然に演出し、親友同士の絆を柔らかく描きました。梅田の西浦もまた、成瀬への理解を深める内面の変化を巧みに演じ、観客に強い印象を与えました。

9月14日(日)公演レポ


2日目は、安済知佳(成瀬あかり)、諏訪ななか(島崎みゆき)、今井文也(西浦航一郎)が出演。この回のテーマは原作そのものの存在感を大切にしています。安済の演技は特に圧巻で、自身の信念を貫く成瀬を見事に表現しました。

毎日の違ったエネルギーが感じ取れる公演であり、観客の心をしっかりとつかんだ印象的な時間でした。アフタートークでは、互いの演技についての気づきやドキドキ感を共有し、舞台へのそれぞれの思いが伝わってきました。

9月15日(月・祝)公演レポ


最終日、若山詩音、青木陽菜、石谷春貴による公演では、朗読劇の枠を超えた演劇的な臨場感が強調されました。登場人物たちの言葉だけでなく、身体全体を使った表現が観客に深い印象を与えました。

最初の緊張感から始まり、次第に熱気を帯びていく舞台は、終始観客を惹きつけました。各キャストが自分の役柄をしっかりとつかみながらも、共演者とのバランスを見事に保っており、観客は物語の主軸でもある友情の深さを感じました。

終幕に向けて



この朗読劇は、各回ごとに異なる雰囲気と表現を持つことで、観客に新たな体験を提供しました。舞台の美術や照明、音楽との融合により、物語はさらに魅力的に描かれました。観客からも「何度でも体験したくなる」と高く評価され、多くの人の心に残る素晴らしい公演となりました。これからも、朗読劇が持つ多層的な表現の魅力に注目したいですね。


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