甲状腺疾患に関する特集
2025年11月16日(日)のあさ7:00から放送される『健康カプセル!ゲンキの時間』では、見逃しやすい甲状腺疾患について特集が組まれます。年齢による体調の変化や日常の忙しさから、甲状腺に異常が生じていることに気付かない人が多い中、今回はその早期発見のポイントと治療方法について専門医に解説してもらいます。
甲状腺とは何か?
甲状腺は喉仏の下に位置する薄い成形の臓器で、約5㎝ほどの大きさです。体内の代謝や心拍数、体温調整など、様々な身体の働きをコントロールしています。そのため、甲状腺に異常があると、全身に影響を及ぼす可能性があります。日本では約700万人が甲状腺に異常があり、その中で特に治療を必要とする患者は約240万人とされています。しかし、実際に治療を受けているのはそのうち約90万人にとどまっています。
甲状腺疾患の症状
甲状腺疾患の症状には「疲れやすい」「動悸」「手足の冷え」といったものがあります。これらの症状は他にも多くの要因が考えられるため、特に見過ごされやすいです。そのため、放置してしまうと心疾患などの重大な健康リスクが増加し、場合によっては命に関わる事態に至ることもあるため、注意が必要です。
甲状腺疾患の一例:バセドウ病
バセドウ病とは
バセドウ病は、甲状腺ホルモンが過剰に分泌される疾患です。この病気によって、体中のさまざまな機能が影響を受けます。例として、動悸や震え、体重減少、睡眠障害などの症状が現れます。
合併症について
さらにバセドウ病には「甲状腺眼症」という合併症があり、症状が進行すると目が飛び出して見えるような状態が起こります。この状態は約3割の患者に見られ、適切な治療が求められます。
治療方法
バセドウ病に対しては、いくつかの治療法が存在します。主な治療法は、薬物療法、放射性ヨード治療、手術などです。それぞれの治療法には特徴があり、患者の状態に応じて選択されます。
また別の甲状腺疾患:橋本病
もう一つの甲状腺疾患として「橋本病」があります。特に40代以上の女性に多く、約10人に1人が罹患していると言われます。甲状腺ホルモンが減少することにより、体重増加、倦怠感、寒がりなどの症状が出やすくなります。こちらも早期の発見と治療が重要です。
まとめ
甲状腺疾患は、年齢や生活習慣、忙しさにより見過ごされやすいですが、早期に気付くことが命を守ることにつながります。11月16日の放送では、これらの疾患に対する理解を深め、適切な対策を講じることの重要性について掘り下げます。健康について考える一助となる番組ですので、ぜひご覧ください。