泣き顔シールで食品ロス軽減
2025-03-03 11:23:23

ファミリーマートが全国展開する涙目シールで食品ロス削減に挑む

ファミリーマート、涙目シールの全国展開へ



株式会社ファミリーマートが、消費期限の迫ったおむすびや弁当などの中食商品に使用する値下げシールを「涙目シール」に変更し、2025年3月11日から全国展開を始めることを発表しました。これにより、約70品目の消費期限が2時間延長され、店舗での食品ロス削減に向けたさらなる一歩を踏み出しています。

泣き顔シールの狙いとは?


「涙目シール」は、従来の値下げシールに単なる金額表示だけでなく、消費者の心に響くメッセージを添えることで、食品ロス削減を促進する試みです。たとえば、「たすけてください」というメッセージは、食品ロスの影響で捨てられてしまう食材の悲しい心情を表現しています。お客さまが商品を手に取ることで、この問題が意識され、より積極的に値下げ商品を選ぶきっかけになることを狙っています。

デザイン選定には、「共感を得られること」や「効果的に食品ロス問題を伝えること」が重要視され、消費者モニターによる評価を基に、最も支持を集めたメッセージとキャラクターのデザインが採用されました。実証実験でも好意的な意見が多く寄せられましたが、デザインについてはさらなる改善の余地があるとのフィードバックも重要視され、全国展開に向け改良が加えられることになりました。

全国展開の具体的スケジュール


「涙目シール」は、まず東海地方の一部店舗から導入が始まり、その後は全国の店舗へと展開が進められる予定です。値下げシールにはそれぞれ異なる金額が設定され、10円、20円、30円、50円、100円、120円、150円の7種類が用意されています。導入のタイミングは店舗により異なるため、一部の店舗では取り扱いがない場合もありますが、4月以降に全国的な展開が進む予定です。実証実験の結果から、「涙目シール」の導入により、年間約3000トンの食品ロス削減が見込まれています。

お米の美味しさを保つ新技術


さらに、ファミリーマートは製造プロセスを見直し、おむすびや弁当などに使用される米飯全商品(チルド商品除く)の消費期限を2時間延長する新たな取り組みも発表しました。この施策は、2025年3月4日発売分から実施され、消費者の購買機会を増やすと同時に、食品ロス削減にも寄与することを目指しています。

環境への取り組み


ファミリーマートは、「ファミマecoビジョン2050」を掲げ、環境に配慮した取り組みを強化しています。食品ロス削減に向けては、商品包装の改善や発注精度の向上などさまざまな手法を用いており、これらの取り組みは2018年度と比較して約28.9%の削減を実現しています。今後も新たな試みに積極的にチャレンジし、2030年には食品ロスを50%、2050年までには80%削減を目指しています。

ファミリーマートの「涙目シール」の全国展開は、ただの値下げシールの更新にとどまらず、消費者との共感を生み出し、持続可能な社会の実現にもつながる大きな一歩となるでしょう。これからの展開に注目です。


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