『Express your own VIEWS』が地域を変える
千葉県千葉市にある一般社団法人Spiceは、地域づくりにおいてこどもや若者の声を活かす新しいプログラム『Express your own VIEWS』を発表しました。このプログラムは、遊びながら地域の課題を考えることができるボードゲーム型ワークショップで、教育学を専門とする大学院生と政策自治を専門とする教授が共同開発したものです。
プログラムの目的と特徴
Spiceは「すべての人が生きやすい社会」の実現を目指し、こどもや若者の意見を地域に反映させることを重要視しています。これまで大人主体になりがちな地域づくりにおいて、こどもたち自身が「こまりごと」を意識し、それに対する解決策を提案できる機会を提供するのがこのプログラムの魅力です。ワークショップでは、集めた意見を詳細な提言レポートとして自治体に届けることで、こどもたちの声が実際の政策に影響を与えることが期待されます。
実施形式とサポート内容
このプログラムは自治体での実施に際し、事前準備から当日のファシリテーション、報告書作成までの一貫したサポートを行います。特に、集まった意見がどのように地域づくりに活用されるのかを具体的に示すことで、参加者の意欲も引き出されるでしょう。また、参加したこどもたちのためにフォローアップミーティングを提案することも可能です。
楽しみながら意見を表現
『Express your own VIEWS』では、子どもたちが地元の地図とシンボルを利用し、困りごとの解決策を考える協働型ボードゲームが採用されています。プレイヤーは自分の地域で感じる問題を投げかけ、その解決策を地図上のスポットを元にみんなで提案します。アイデアにはポイントが与えられ、楽しみながら意見を表明することができます。
すみだ『こども』タウンミーティング
2024年10月19日には、墨田区にて『こども』タウンミーティングが開催され、40名の小学5年生が参加しました。このワークショップでは、墨田区内のシンボルを用いてこどもたちの困りごとを解決する活動が行われ、区の職員や区長とも意見を交わす貴重な機会が提供されました。
動画での紹介も
2014年10月5日、6日にはすみだこども祭りでプログラムが紹介されるなど、メディア露出も増えています。動画などで具体の施行例を知ることができ、新しい取り組みに参加する意欲も高まります。
プログラムの効果と今後の展開
墨田区での実証では、参加児童の100%が「満足」と回答し、行動意欲が83%も向上したという結果が報告されています。これは、こどもたちが自ら地域の課題を認識し、声を上げるきっかけとなることを示しています。さらに、Spiceは今回の成果をもとに、他の自治体での展開を本格的に進めています。
まとめ
『Express your own VIEWS』は、こどもたちの声を政策に反映させるための新しい手法として注目されており、地域の未来を共に創造する大切な一歩となることでしょう。ぜひ、この機会に詳細を確認してみてください。