井出靖が贈る日本のロックポスター展の魅力
音楽プロデューサーにしてレーベルオーナー、そしてギャラリー主宰を兼ねる井出靖。その井出氏が、自らの自伝執筆を契機として収集した日本のロックポスターを中心とした展覧会が、福岡県立美術館にて開催されます。本展は、1969年から1986年にかけての日本のロックシーンを振り返る内容となっており、主にロックバンドやシンガーのポスターが展示されます。
この展覧会は、2025年2月に東京都・目黒区美術館区民ギャラリーで初めて実施され、その際には5日間で1,900名以上が来場する盛況を呈しました。さらに、図録も即完売し、来場者から大きな反響を呼びました。福岡での開催は、井出氏が長年にわたって「東京以外で実施するなら福岡で」という思いを抱き続けてきた願いが実を結んだ形になっています。
展示内容の詳細
福岡県立美術館1階の彫刻展示室にて開催される本展では、約100点のポスターが展示される予定です。特に注目すべきは、ポスターを直接壁に貼るスタイルで展示する点。これにより、紙の質感やデザインの迫力をよりダイレクトに体験できる空間が創り出されます。また、福岡ゆかりのバンドやアーティストを特集した特設コーナーも設けられる予定で、ローカルな視点からの魅力も多分に感じることができるでしょう。
特に展示予定リストには、名だたるアーティストのポスターが目白押し。例えば、1980年の「RCサクセション」のコンサートポスターや、1979年の「シーナ & ロケッツ」など、多彩なラインナップが揃っています。これらの作品は、日本のロックシーンの歴史を語る貴重な資料としての価値も高く、音楽ファンだけでなく、美術に関心のある方にも楽しんでいただける内容です。
販売アイテムとイベント概要
会場では、井出靖著の図録「JAPANESE MUSIC POSTER SCRAP-ROCK-」が販売されるほか、関連マーチャンダイズも取り揃えられる予定です。この図録は、415ページに及ぶボリューム満点の内容で、音楽ファン必携の一冊となるでしょう。
展覧会は2025年9月30日から10月5日まで、福岡県立美術館での開催が決定しています。営業時間は午前10時から午後6時まで、最終日は午後5時までとなっており、入場料は1,000円(記念ポストカード付き)です。この貴重な機会をお見逃しなく!
井出靖が導く、ロックポスターの魅力が詰まった展覧会。日本の音楽文化とその歴史に触れ、思い出を語る素晴らしい機会になることでしょう。音楽とアートの交差点に立つ、その瞬間をお楽しみください。