笑いがもたらす健康効果
2025-11-13 15:40:29

万博における笑いの力がもたらす健康効果を実証した新たなプロジェクト

万博における笑いの力がもたらす健康効果を実証した新たなプロジェクト



2025年の大阪・関西万博に出展されたパビリオン『よしもとwaraii myraii館』では、笑いと健康をテーマにした実証実験『Smile Log』が注目を集めています。このプロジェクトを通じて、吉本興業ホールディングス株式会社は、エンターテインメントである「笑い」が心身の健康に与えるポジティブな影響をデータで証明しました。

プロジェクトの背景と目的


『よしもとwaraii myraii館』は、万博の開催に合わせて展開されたパビリオンで、来館者にさまざまなプログラムを提供しました。その中の一つが、AI技術を活用した『Smile Log』です。この実証実験では、来館者の笑顔と感情の変化を分析することにより、笑いが人々の感情に与える影響を定量化することを目的としました。

クラウドデータから得た成果


実証実験では、来館者の協力を得て二つの大きな分析が行われました。ひとつは、来館者の感情を分析する「感情分析」であり、もうひとつは笑顔を検知する「笑顔検知」です。

感情分析の結果


感情分析では、Olive株式会社が開発したツール『LA CAUSE』を用い、パビリオン内に掲出されたQRコードからアクセスした来館者のデータが集められました。結果として、654万人のアプリ利用者からのおよそ3万5000人以上が生体情報を通じて感情の変化を測定されました。そこで得られたデータによると、71%の来館者が「リラックス」していると感じ、『よしもとwaraii myraii館』が「癒し」の場であることが裏付けられています。

笑顔検知の成果


次に、笑顔検知では、一般社団法人One Smile FoundationのAI技術を活用し、パビリオン内に設置されたカメラを通じて来館者の笑顔を分析しました。笑顔の回数はなんと1027万回を超え、特定の日時では170,231回もの笑顔が確認されるなど、来館者が笑顔で楽しんでいる様子が明らかになりました。

多様なデータが示す笑いの力


これらのデータから、笑いの周囲にある環境が通じて自己の感情に与える影響も観察されました。来館者が多く集まる時間帯、特に週末は笑顔の割合が増加し、「周囲の人が笑っていると自分も笑ってしまう」という笑いの相乗効果の仮説が実証されました。また、入館者数がピークに達する時間に笑顔の数が増加する様子も見られ、実際に「笑い」の力が多くの人々にポジティブな影響を与えていることが証明されました。

ギネス世界記録達成


さらに興味深い点として、184日間の実施において収集された笑顔が1000万回を超えたことで、『よしもとwaraii myraii館』は「単一イベントにてAIで検知された笑顔の最多数」としてギネス世界記録に認定されました。このことは、プロジェクトのユニークな特徴を示す一つの成果として捉えることができます。

今後の展望


感情分析の結果を受けて、笑いがもたらすリラックス効果や周囲の笑顔が自己の感情を影響する様子が明らかになった今、多くの企業や研究機関と連携しながら、『笑いと健康プロジェクト』をさらに発展させていく意向があります。また、この実証結果を基に、笑いが健康に及ぼす可能性を皆に知ってもらう活動を続ける方針です。

最終的には、「笑い」を通じてポジティブな健康行動を促進し、さらなるウェルビーイングの社会を築くために尽力していく考えです。詳細な結果は公式WEBサイトにて後日公開予定ですので、ぜひご覧ください。 笑いと健康プロジェクト公式サイト

この先進的な取り組みが、エンターテインメントの枠を超えて多くの人々に笑顔をもたらすことを期待しています。


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