ボウイの遺作初演
2025-05-31 20:16:36

デヴィッド・ボウイ遺作ミュージカル『LAZARUS』が日本初演、圧巻の世界観を公開

デヴィッド・ボウイの遺作ミュージカル『LAZARUS』日本初演レポート



デヴィッド・ボウイが生涯の最後に手掛けたミュージカル『LAZARUS』が、5月31日(土)にKAAT神奈川芸術劇場で待望の日本初演を迎えました。この作品は、世界に名を轟かせたボウイが亡くなる直前に完成させたもので、彼の想いが詰まった最後のメッセージです。初日の前日には公開ゲネプロが行われ、その模様が多くの報道陣の目に触れました。

注目のキャストたち



初日のステージに臨むキャストたちは、緊張感と期待感を漂わせながらロビーで囲み取材に応じました。中でも主役のニュートンを演じる松岡充は、「怒涛の稽古期間が続き、まだまだ探求を続けています。この作品はボウイがどのように彼の心を表現したかを伝えています」と、役への思いを語りました。

他のキャストたちも各々の役について熱心に語り、豊原江理佳(少女役)は「稽古を通じて何かを探し続け、初日が待ち遠しい」と述べました。鈴木瑛美子(エリー役)は「信じ合いながら演じるだけ」と語り、小南満佑子(日本の女/マエミ役)も「この作品に生きられることが幸せ」と感情を共有しました。

音楽と演出の融合



演出を担当する白井晃は「これはただのミュージカルではなく、新しい形の表現です」と力強く語ります。ボウイの楽曲は英語で歌われ、日本語のサブタイトルが付けられるため、観客は言葉の壁を超えて深いメッセージを受け取ることができます。

『LAZARUS』はボウイ主演の映画『地球に落ちて来た男』を元にしており、異星人ニュートンが苦悩する姿を描いています。物語のスタートは、彼が軟禁状態で酒浸りの日々を送る中、過去の同僚マイケルが訪れるシーンから始まります。松岡が歌う『LAZARUS』のオープニングは、彼の魂の叫びを思わせる力強さで幕を開けます。

魅力的な演出と舞台装置



シンプルな舞台装置ながら、映像や照明を駆使した演出が印象的で、観客はリアルな部屋から異空間まで、多様な世界観を体験します。感情豊かなキャストたちが、一瞬の隙も見せず全身全霊で演じる姿には感動を覚えずにはいられません。

全17曲が展開され、馴染み深い楽曲に新たなアレンジが施されており、観客はボウイの楽曲を新たな角度から体験することができます。深く切なく、美しい物語の中には希望も描かれており、観客はそれぞれの解釈を持って帰ることができるでしょう。

感涙と共に迎える未来



公演を通じて伝えられるボウイのメッセージは非常に奥深く、観客はそれぞれの立場や経験に基づいて解釈を楽しむことができる作品となっています。素晴らしいキャストと演出で贈られる『LAZARUS』、ぜひ多くの人に足を運んで欲しいと強く思います。開幕を祝福し、この特別な作品が日本でどのように受け止められるのか、今後の展開に期待が高まります。

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公演概要
公演名: ミュージカル『LAZARUS』
音楽・脚本: デヴィッド・ボウイ
脚本: エンダ・ウォルシュ
演出: 白井 晃
出演: 松岡充、豊原江理佳、鈴木瑛美子、小南満佑子、崎山つばさ、遠山裕介、渡部豪太、上原理生
横浜公演: 2025年5月31日(土)~6月14日(土) @ KAAT神奈川芸術劇場
大阪公演: 2025年6月28日(土)~29日(日) @ フェスティバルホール
公式サイト: lazarus-stage.jp


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