東北新社、ChinaJoy 2025に出展し音響制作事業を拡大
株式会社東北新社は、2025年8月1日から4日まで中国・上海で行われるアジア最大のデジタルエンターテインメント展示会「ChinaJoy 2025」に出展することを発表しました。昨年に続いての出展となる今回は、ブースの規模を拡大し、現地の企業との連携を強化することを目的としています。
充実した音響制作の実績
創業以来、東北新社は音響字幕制作部門の強化を進めてきました。日本語吹替えや字幕の制作に加え、近年では『ファイナルファンタジーⅩⅥ』や『モンスターハンターライズ』を含む、ゲーム音響の制作にも積極的に関与しています。このような高いクリエイティブ力は業界内で評判を呼び、多くの企業から高く評価されています。
特に2024年度の実績としては、年間制作本数が3644本に達し、その中には約550本のゲーム関連作品が含まれています。この数は、音響制作が浸透してきている証拠でもあり、東北新社が持つ制作力の高さを示しています。さらに、声優キャスティングにおいても2024年度で延べ24557名に達するなど、その影響力はますます広がっています。
グローバル市場への進出
ChinaJoy 2025では、中国をターゲットとした市場開拓を本格化させるための重要な一歩となります。音響制作センターの新設が発表され、ゲームとアニメ制作に特化した組織が誕生します。特に中国市場向けの多言語制作体制の強化に注力し、スタッフの増員やローカライズ対応をスピードアップさせる考えです。この取り組みは、グローバル基準を満たした音響制作を実現するための基盤を築くものです。
2025 CIGDCへの参加
出展の一環として、7月29日から8月1日にかけて開催される「2025 CIGDC 中国国際ゲーム開発者カンファレンス」にも参加します。ここでは、音響字幕制作事業部の岡野晃二がプレゼンテーションを行い、日本の音響制作会社としての視点から、中国市場での協力の可能性を探ります。このような国際的なイベントに参加することで、東北新社はさらなる成長を目指します。
家庭の強みを活かした合同イベント
8月1日には、中国の音楽制作会社「CASTALIA AUDIO」との合同イベントも予定しています。このイベントでは、各社の専門性を生かした交流が図られ、業界関係者に向けた音響や音楽制作技術の紹介が行われます。特に、東北新社の音響制作事例の発表や、合同でのトークショーを通じて、音響制作の未来を探る機会となります。
今後の展望
東北新社はこれからも、培った技術力を活かしつつ、アジア地域とのパートナーシップを深め、国際的に通用するコンテンツ制作の支援を続けていく方針です。音響制作がもたらす新たな価値を通じて、エンターテインメント業界に革新をもたらすことが期待されています。同社の今後の活動に注目が集まります。