日本文理大学、新たな時代の大学広報を切り拓く
日本文理大学が国内の大学として初めて、生成AIを活用したライフ配信による大学紹介を実施しています。この取り組みは、学生募集や広報活動の新たな形を提示し、日々の質問や情報提供をアバターを通じて行うものです。
アバターによる学部紹介
この新システムでは、アバターが各学部や学科の特色をわかりやすく伝え、学びのカリキュラムや卒業後のキャリアについても詳細に案内します。音声と表情を用いたアプローチにより、視覚的にも分かりやすい説明が提供され、受験生にとってより親しみやすく直感的な理解が可能になります。
24時間対応のフロント窓口
受験生やその保護者からの問い合わせには、アバターが昼夜を問わず回答を行います。入試制度や出願方法、奨学金、学生生活、住居など、幅広いテーマに即時に対応します。また、個別に対応が必要な質問は、適切な学内窓口へとスムーズに引き継ぐ仕組みも整っています。
FAQ自動応答とキャンパス案内
よくある質問は自動で最適化・更新されることで、クオリティの高い最新情報を提供します。さらに、アバターはキャンパスの雰囲気や施設利用の流れを解説し、説明会やオープンキャンパス前の不安を軽減する役割も果たします。
メリット
この取り組みの大きな利点は、参加が難しい受験生層にもアプローチできる点です。対面のイベントや特定の時間帯のみの配信に参加できない人々にも、生成AIによる自然な対話を通じて情報を届けることができます。
また、深夜や早朝、移動時間でも好きな情報にすぐアクセスできるため、比較検討におけるタイミングを逃すことがありません。このように、使い勝手の良さから、受験生の検討の質も向上するでしょう。
スタッフの負担軽減と広報の強化
また、アバターによる定型的な問い合わせ対応を実施することで、事務局はより高度な相談や企画に専念できる環境が整うと考えられています。応答の品質やスピードも一定に保たれ、さらには広報接点の総量も拡大します。
学長のコメント
日本文理大学の学長である橋本堅次郎氏は、「産学一致」を建学の精神として掲げ、技術と学問の融合を支援する教育方針を強調しています。生成AIを活用したメディアコンテンツを広報活動に取り入れることで、工学部や経営経済学部、保健医療学部といった多彩な情報を発信し、学生の入学意欲を高めることを期待しています。
AI Impulseの取り組み
さらに、AI Impulseの代表取締役である水谷晃大氏は、生成AIアバターが大学のブランドを体現し、受験生との初対面を飾る存在であると強調します。特にスマートフォンを利用して情報収集を行うZ世代にとって、インタラクティブな体験は親和性が高いものであり、自然な会話体験を提供することに意義があるとしています。
日本文理大学とAI Impulseによるこの取り組みは、今後の教育機関の広報活動や学生募集の形態において新しいスタンダードとなることが期待されます。情報発信におけるデジタルコンテンツの開発が進められる中、教育の未来への影響が注目されています。