氷川きよし+KIINAによるコンサートツアー『KIYOSHI HIKAWA+KIINA. Concert Tour 2025 ~KIINA’S LAND~』が、9月4日(木)に渋谷のLINE CUBE SHIBUYAで開催されました。この公演は、デビュー26年目を迎えた氷川の新たな出発を象徴するものであり、今回のツアーでは新曲「白睡蓮」が初披露され、多くのファンを魅了しました。新曲のプロデュースは音楽界の巨匠、亀田誠治が手がけており、作詞には松本隆、作曲はGLAYのTAKUROがそれぞれ担当しています。これにより、ジャパニーズ音楽界のトップクリエイターが一堂に会した作品として、期待を集めました。
コンサートは、17:00からの公演と翌5日にも昼夜2回の公演が予定されています。この日は観客1,900人が集まり、開演前から会場は熱気に包まれていました。
氷川は、煌びやかな衣装を身にまとい、「龍昇鳳舞」で華々しくステージに登場し、続いて「きよしのズンドコ節」などのヒット曲を披露。挨拶では、ファンへの感謝の気持ちを伝え、「久々のコンサートでとても嬉しい」と語りました。そして、江戸情緒を感じさせる「大江戸出世小唄」も披露し、視覚的にも楽しませてくれました。
特に印象的だったのは、漁師風の衣装で登場し、船に乗り込んで「きよしのソーラン節」を歌い上げたシーンです。観客の盛り上がりはすさまじく、氷川自身、舞台上でのパフォーマンスにさらなる情熱を燃やしていました。また、中盤では、誕生日が近いことを祝し、バンドによる「ハッピー・バースデイ・トゥー・ユー」の演奏とともに、ケーキがサプライズで登場しました。氷川は「これからは、少しでも皆さまの生きる希望となれるように」という思いを込めたメッセージを届け、今後の意気込みを語りました。
コンサートの後半では、再び衣装が変わり、今度は黒い羽根があしらわれた紫のモンスター衣装で「Party of Monsters」を披露。観客は総立ちとなり、一体感が生まれて会場は大きな盛り上がりを見せました。本編のラストには「限界突破×サバイバー」を歌い上げ、フィナーレは大歓声と拍手に包まれました。
アンコールでは、白の燕尾服に身を包み、松田聖子の「赤いスイートピー」をアレンジで披露。「歌の原点に立ち返っていきたい」との思いを込め、今後の新曲「白睡蓮」も亀田のアレンジによる素晴らしいものであることを感謝しました。
最後は「WALK」で締めると、観客は大いに沸き立ち、サプライズで「Party of Monsters」が再度演奏されるなど、全24曲という大ボリュームのコンサートは、熱気の中で幕を下ろしました。今回のコンサートは、5日にも再度行われ、さらに多くのファンが氷川とKIINAのパフォーマンスを楽しむ予定です。
このツアーは、日本の音楽シーンにおいて新たな魅力を広げるとともに、これからの活動に期待を寄せられる氷川きよしの姿をまざまざと見せつけるものとなりました。