GARLOCHÍのフィナーレを飾るマヌエル・リニャンの世界初公演
静岡県静岡市に本社を置く株式会社バモスが運営するGARLOCHÍでは、2025年12月末で58年の長い歴史に幕を閉じるにあたり、特別な公演を予定しています。今回の公演にはフラメンコ界で高く評価されているマヌエル・リニャンを招聘し、彼の偉大な功績を称える場となります。
幼少期から踊りに情熱を傾けていたマヌエル・リニャン。彼は自室に閉じこもり、母のグリーンのスカートを身にまとい、化粧を施して自らの喜びを踊りに託しました。彼にとって、その踊りは外界では見えない夢であり、内面的な表現の一つとして育まれていったのです。
リニャンは、男性としての伝統的な振り付けに接しながらも、自らの独特な感性を大切にし、フラメンコ界のトップランナーとして知られる存在へと成長を遂げました。そして、今回の公演は、彼自身のアイデンティティを踊りで再確認する「原点回帰」の瞬間でもあります。
彼の功績は数多く、第3回目の受賞となる「マックス賞」の受賞作『VIVA
』(2019年から)の成功を引き寄せました。この作品は、男性舞踊手たちが女性装で踊り、その純粋さや技術的な面が評価され、フラメンコの革新を象徴する作品として広く認知されています。
公演では、日替わりで演出される男性性と女性性の交差が見どころとなり、マヌエル・リニャンの芸術的な真髄を体験できます。舞台に示される伝統と革新が響き合う瞬間は、観客にとって忘れられない思い出となることでしょう。是非その目でご覧ください。
マヌエル・リニャンの功績
マヌエル・リニャンは1980年公開生まれのフラメンコアーティストで、2009年には「TAURO」で注目され、ヘレスのフェスティバルで新人賞を受賞しました。これ以降、数々の作品を通じてフラメンコの真髄を世界中に広め、ニューヨーク、ロンドン、マイアミなどの国際舞台でも活躍しています。
彼は「MUNDO Y APARTE」や「SINERGIA」といった重要な作品で知られ、2016年には型破りなスタイルで話題となる「REVERSIBLE」を発表しました。特に、2019年の『VIVA』は3度目のマックス賞を受賞し、トランスジェンダーの男性舞踊手たちが実施した驚きのステージングに世界は注目しました。
GARLOCHÍの歴史と公演情報
GARLOCHÍは1967年に新宿区でエル・フラメンコとしてスタートした後、日本におけるフラメンコ界をリードし続けてきました。その後、2016年にGARLOCHÍとして再オープンし、現地の優れたフラメンコアーティストを迎え入れ、その名を馳せてきましたが、2022年のパンデミックにより一時閉店を余儀なくされました。現在は株式会社ファミリーアーツが管理し、新たなエンターテインメントとして生まれ変わっています。
公演概要
- - 日程: 2025年12月9日(火)〜12月18日(木)
- - 場所: GARLOCHÍ
東京都新宿区新宿3-15-17 伊勢丹会館 6F
- - 時間: 昼/夜(詳細は公式サイトにて)
- - 料金: プレミアムシート
踊り: マヌエル・リニャン
唄: フアン・デ・ラ・マリア、ホセ・マヌエル・フェルナンデス
ギター: フランシスコ・ヴィヌエサ
この注目の公演は、プレミアム席、SS席がすでに完売とのことです。公演を心待ちにしている方はぜひ早めにご予約をお願いいたします。
予約はこちらから
2019年にマドリードで初演された作品。トランスジェンダーの舞踊手が華やかに化粧し踊りを披露します。