文楽公演『妹背山』
2025-01-22 12:35:22

国立劇場の文楽公演、吉田和生の顕彰を祝して『妹背山婦女庭訓』を上演!

国立劇場の文楽公演、吉田和生顕彰記念



国立劇場は、日本の伝統芸能の振興を目的として再整備期間中にも関わらず、首都圏の多くの劇場で主催公演を行っています。そんな中、2月の公演として、吉田和生の文化功労者顕彰記念に焦点を当て、通し狂言『妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)』の上演が決定しました。公演は、品川区の「きゅりあん大ホール」と文京区の「文京シビックホール」の2か所で行われ、観客に素晴らしい文楽の魅力を届けることが期待されています。

驚くべき通し狂言



『妹背山婦女庭訓』は、初演が明和8年(1771)にさかのぼる古典ですが、依然として多くの観客を魅了します。この物語は二つの敵対する家の子どもたちの悲恋を描いており、日本版『ロミオとジュリエット』とも言われています。公演は三部構成で、観客は通しでの鑑賞も、一部のみの観覧もできる柔軟な設定になっています。

第一部:運命に翻弄される恋



第一部では、天智天皇の寵妃に仕える若者・久我之助と美しい雛鳥の出会いが描かれます。彼らは互いに恋慕の念を募らせますが、二人の家族は反目し合っています。この状況を利用して、反逆者蘇我入鹿によって政権が奪われ、恋人二人とその親たちは過酷な運命にさらされます。舞台は、桜の花が満開の吉野川に映える美しい景観で織り成され、視覚的にも楽しませてくれます。

第二部:復権のための悲劇



第二部では、流浪の天智帝をかくまうことを命じられた藤原鎌足の家族の悲劇が主題です。旧臣・芝六は、彼の忠義を示すために息子を犠牲にします。この物語は、古代の大和地方に点在する名所や伝説を背景に、義と忠の深淵を探る動きが描かれます。涙を誘う感動的な展開が待っています。

第三部:身分を超えた激しい恋



第三部では、酒屋の娘お三輪の愛が描かれています。彼女は恋人・求馬の家に訪れた他の女性と対峙し、運命に逆らう姿が印象的です。物語はさまざまな思惑が渦巻く場所で展開し、そこでの悲劇が一大叙事詩のクライマックスを迎えます。

吉田和生の至芸を堪能



人形浄瑠璃の世界で著名な吉田和生が文化功労者として顕彰されたことを記念し、彼が演じる名役に注目。彼はこの役割を通して、沢山の観客に感動を与え、伝統芸能の未来を継承しています。

詳細情報



公演は令和7年2月8日から16日、さらに20日から26日にも行われ、料金は1等席9,000円、2等席8,000円など、様々な観覧オプションが用意されています。チケットは、電話やインターネットで購入可能です。

この機会に、ぜひ国立劇場の文楽公演を観覧し、日本の伝統芸能の奥深さに触れてみてください。観客の皆様のご来場を心よりお待ちしております。


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