ダチョウ肉の健康効果
2025-10-02 12:57:40

ダチョウ肉がもたらす健康効果と研究成果に注目が集まる

ダチョウ肉がもたらす健康効果と研究成果に注目が集まる



株式会社吉野家ホールディングスの100%子会社である株式会社SPEEDIAは、ダチョウ肉に関連する新たな研究成果を発表しました。この研究は、ダチョウ肉がもたらす疲労軽減や血管老化防止の効果について検証したものです。

ダチョウ肉研究の新たな展開



SPEEDIAは茨城県石岡市にて広大なダチョウ牧場を運営しており、国内最大級の500羽のダチョウを飼育しています。その中で行われたオーストリッチミート研究は、非常に期待されている成果をもたらしており、その詳細が明らかになりました。

研究では、オーストリッチミート(特にハムと水煮)の摂取が筋肉の形成や疲労回復に必要とされる分岐鎖アミノ酸(BCAA)や、抗疲労物質であるアンセリン由来のアミノ酸が増加することが確認されました。全体として、1週間の摂取が効果的であることが示されています。

疲労回復と血中成分の変化



オーストリッチハムとサラダチキンを比較した試験では、両者の血中アミノ酸量には大きな差は見られませんでしたが、オーストリッチハムを摂取したグループでは、疲労回復に関連するタウリンの値が有意に増加したのです。また、摂取中の採血によって一時的に赤血球のプロファイルが悪化するとされる中、オーストリッチハムを摂取したグループは赤血球の各数値が有意に改善しました。これは、血液の健康維持に寄与することを示唆しています。

血管保護の可能性



さらに、SPEEDIAの研究では、オーストリッチミートの脂溶性成分が血管透過性を抑制することが示されました。マウスを用いた試験において、血管漏れの原因とされる因子(VEGF)の作用を減少させる効果が確認されました。また、血管内皮細胞におけるin vitro試験でも、血管バリア機能が向上する可能性が示されており、ダチョウ肉が抗老化に寄与する可能性があることがわかります。

日本栄養改善学会における発表



これらの研究成果は、2023年9月14日に東京農業大学で開催された第72回日本栄養改善学会学術総会で発表され、さらに9月19日には一橋講堂で行われた日本脂質栄養学会においても報告が行われました。SPEEDIAの研究者たちは、ダチョウ肉の優れた機能に関する情報を広め、今後さらなる研究を進める意向を示しています。

未来に向けた研究



SPEEDIAでは、ダチョウを新たな畜種として位置付け、その有用性を解明するための研究を進めています。肉や油にとどまらず、骨や羽根、皮など多様な部位の有効活用を目指し、人々の美と健康に貢献できる新製品の開発に向けた挑戦が続いています。今後の研究により、さらなる健康効果が実証される日も近いかもしれません。


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