インドローズウッド保全の協力
2025-11-20 12:06:47

ヤマハとOverseas Traders、インドローズウッド保全の新たな協力関係を構築

インドローズウッドの持続的な保全を目指す新たな連携



昨今、木材資源の減少や質の低下が懸念される中、ヤマハ株式会社とインドの製材業者であるOverseas Tradersが協力を始めた。この連携は、インドローズウッドという楽器用材の持続可能な森林保全と管理を目指したもので、2025年11月に協定が締結された。

連携の背景と狙い


ヤマハはピアノやギターなど様々な楽器を製造するために、多種類の木材を使用している。特にインドローズウッドは、アコースティックギターの側板や裏板に重宝される重要な資源として知られる。しかし、インド南部の国有林から伐採されるインドローズウッドの資源は、天然更新が進んでおらず、その持続的な確保が課題となっている。これを受けて、ヤマハは持続可能な資源としてのインドローズウッドの確保に向けて、現地の調査や研究を本格的に開始した。

おとの森活動との連携


この新たなプロジェクトは、ヤマハが展開する「おとの森活動」と密接に関連している。この活動は、楽器製造に利用する木材を未来にわたって育て、持続可能な森林づくりを推進するための取り組みであり、アフリカや北海道での活動を経て、この度インドにも展開されることとなった。ヤマハは地域社会と一体となり、インドでのインドローズウッドの調査・研究を行い、サプライチェーンを強化する。

Overseas Tradersの役割


Overseas Tradersは、インド南部のカルナータカ州に拠点を持ち、インドローズウッドの伐採・加工・販売を行う企業である。ギター製造業界でも著名なこの企業は、ヤマハとのパートナーシップを通じて、持続可能な木材利用の実現を目指す。これにより、楽器の品質と生産の持続可能性を高めていくという目標を掲げている。

未来につなぐ取り組み


Overseas TradersのManaging Partner、Ankit Yogi氏は「私たちは木材と共に歩んできた歴史の中から、森林の持続可能性が楽器づくりの鍵であると実感しています。この連携は、そのミッションを実現するための重要な一歩です」と述べている。

ヤマハのおとの森プロジェクトのリーダーである仲井一志氏は、「私たちは、現地の民間企業と共に手を携え、インドローズウッドを持続可能な資源として守っていくためのサステナブルなエコシステムを構築を目指しています」と語った。

結論


この新しい連携によって、未来の楽器製造に必要不可欠なインドローズウッドが持続的に利用できるよう進められていく。ヤマハとOverseas Tradersの協力により、森林と社会が共存できるモデルが形成されることに期待が寄せられている。自然環境との調和を重んじた資源利用のあり方を模索し、持続可能な社会の実現に向けた一助となることが求められる。


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