死と生の狭間で織りなす珠玉のヒューマンドラマ
2025年秋、舞台『ハロルドとモード』が東京・EX THEATER ROPPONGIと大阪・森ノ宮ピロティホールで上演されることが決定しました。この公演は、アメリカの映画『ハロルドとモード』を原作に、黒柳徹子がライフワークとして舞台化してきた作品で、今回で6度目の上演となります。
この物語は、79歳の自由な女性・モードと、19歳の彼女に心を寄せる青年・ハロルドという対照的なキャラクターを中心に展開します。ハロルドは命を軽んじる生き方をしている中、モードとの遭遇を通じて“生きること”の意味を見出していく過程が描かれています。感情豊かでユーモアを交えたこのヒューマンドラマは、「命はやがて終わるからこそ、生きることは大切だ」というメッセージを伝え、多くの観客の心を掴んできました。
今年のモード役は黒柳徹子が引き続き担当し、ハロルド役にはTravis Japanの七五三掛龍也が新たに加わります。彼と、これまでハロルドを演じた俳優たちの系譜を受け継ぐ七五三掛は、自らの純粋さと不器用さを武器に役柄に挑む心意気を語っています。演出はG2が手掛けており、音楽やセットデザインなど全体に渡る新たな試みが盛り込まれています。
物語の魅力
『ハロルドとモード』の核心は、ハロルドの孤独とモードの奔放さが交わることで生まれるドラマにあります。ハロルドは奇妙な趣味、他人の葬式に参列することで生きる意味を探していましたが、モードとの出会いを通じて、少しずつ彼の心が開かれていきます。モードが持つ楽観的な人生観に触れ、孤独から解放されていくハロルドの姿は、多くの人々に希望を与えることでしょう。
共演には、森迫永依や前野朋哉、和久井映見などの実力派が揃い、それぞれが独自の死生観を持ち込むことで、物語にさらなる深みを与えています。観客は彼らの演技を通じて、人生の多様性について考えさせられることでしょう。
制作陣の思い
上演台本・演出を手がけるG2は、初演から関わり続けており、徹子の強い想いに共感しつつ、毎年新しい形での公演に挑戦しています。G2は観客に向けて「生きる素晴らしさを感じさせる舞台を」と願っています。
黒柳徹子は「朗読劇は装置がなくとも、観客の想像力を掻き立てる作品です。心で感じてもらえる内容です」と語り、ハロルド役の七五三掛も「挑戦しがいのある役」と位置づけ、役への思いを語りました。
公演の詳細
今回の公演は、
- - 東京公演: 2025年9月30日〜10月10日、EX THEATER ROPPONGI
- - 大阪公演: 2025年10月16日〜19日、森ノ宮ピロティホール
チケットは公式サイトでの発売が予定されており、演劇ファンはもちろん、多くの人々が体験するこの珠玉のドラマをお見逃しなく。公式サイトは
こちらから。
この舞台を通じて、あなたも「生きることの喜び」を見つけてみませんか?