2025年10月から、舞台『大誘拐』〜四人で大スペクタクル〜が全国ツアーを開始します。この人気作は、1978年に天藤真が発表した推理小説に基づいており、82歳の女性が国家権力とマスコミを相手に百億円を強奪する痛快なストーリーを描いています。
特に注目すべきは、キャストが中山優馬、柴田理恵、風間杜夫、白石加代子の4人で構成されていることです。中山優馬は誘拐の企てを実行するリーダー役を務め、柴田理恵はその元家政婦役を演じます。風間杜夫は警察本部長として事件を追う役割を担い、白石加代子は誘拐される大富豪の当主を演じます。
舞台の脚本と演出を担当するのは、数々の名作を手掛けた笹部博司。さらに、振り付けは2021年のNHK大河ドラマ「青天を衝け」で注目された小野寺修二が担当します。彼らの手による舞台は、観客を魅了する迫力と構成が期待できます。
舞台は、紀州の大富豪である柳川家の当主とし子(白石加代子)が誘拐されるところから始まります。その誘拐を計画したのは、実は彼女自身でもあります。身代金は驚愕の百億円! 誘拐犯たちが安易に設定した金額に、彼女は激怒し、さらなる展開を巻き起こします。この物語は、単なる誘拐事件の追跡劇ではなく、キャラクターそれぞれの背景と心理が深く描かれている点も見どころです。
キャストたちは、初演からの再集結であり、それぞれの演技も一層深みを増すことが期待されます。中山優馬は「先輩方と一緒にできることが嬉しい」と語り、再演に向けた気持ちを述べています。同様に、柴田理恵や風間杜夫、白石加代子も、豊かな演技力とキャラクターへの理解を深めており、観客を楽しませてくれることでしょう。
公演は、2025年10月10日から東京シアター1010でスタートし、その後全国各地に広がります。地方公演では、香川、鳥取、岡山、山形、北海道などで開催され、ファンの期待が高まっています。チケットは6月7日から発売されるので、お見逃しなく!
この『大誘拐』は、ただの舞台ではなく、笑いや感動、さらにはエンターテインメントの真髄を凝縮した作品です。観客はもちろん、出演者たちが織りなすドラマにぜひご期待ください。尺の長さと深さを兼ね備えた、唯一無二の舞台体験が待ち受けています。