名作を楽しむ!
2025-10-04 17:58:52

バリアフリー上映で楽しむ映画監督・森田芳光の名作

2025年11月15日、国立映画アーカイブで特別なバリアフリー上映が開催されることが発表されました。このイベントでは、映画監督・森田芳光の代表作『それから』(1985年)と『(ハル)』(1996年)が上映されます。本イベントは、視覚や聴覚に障害を持つ方々にも映画の魅力を楽しんでいただける機会を提供することを目的としており、特別な配慮が施されています。

バリアフリー上映の内容


国立映画アーカイブでは、聴覚障害の方々に向けて日本語字幕を用意し、映画の音声を増幅するヒアリングループシステムも導入されます。視覚障害者向けには、FM配信を通じて音声ガイドを提供し、ラジオの貸出も行う予定です。これにより、目や耳の不自由な方も、日本映画の名作と触れ合える贅沢な時間が実現します。

上映作品の詳細


『それから』
1985年制作、130分、35mmフィルムでの上映。森田芳光が漱石文学の映画化に挑戦し、松田優作との再タッグで製作されたこの作品は、モラトリアムの倦怠感とその解消をテーマにしています。著名なスタッフや俳優の支援を受けながら、オーソドックスな語りと野心的な演出が融合し、結果的にキネマ旬報ベスト・テン第1位に輝くなど、森田監督の名作としての地位を確立しました。

『(ハル)』
1996年制作、119分、こちらも35mmフィルムでの上映です。この映画では、盛岡の“ほし”こと美津江と東京の“ハル”である昇(内野)の間で繰り広げられるパソコン通信を通じた交流が描かれています。新しい題材を取り上げ、人物の心理変化を巧みに表現した演出が際立っており、エドワード・ホッパーの絵画を参考にした美しい映像が視覚的な魅力も提供します。

上映日時と予約方法


上映は、12:30から『それから』、16:00から『(ハル)』の順で行われます。会場は国立映画アーカイブ長瀬記念ホール OZU(東京都中央区京橋 3-7-6)。入場は、障害者手帳を持つ方は無料(付添者は原則1名まで)という特典付きです。詳細な情報は、国立映画アーカイブの公式ウェブサイトでご確認ください。

予約に関する案内


バリアフリー機器の使用を希望される方は、事前予約が必要です。予約はメールまたはFAXにて、希望する上映回や使用する機器(ヒアリングループや音声ガイドなど)、来場者全員の氏名と連絡先を記載の上、お申し込みください。定員に制限があるため、早めの予約をお勧めします。この素晴らしい企画を通じて、映画の魅力をさらに多くの方と共有できることを期待しています。

お問い合わせ


映画に関心がある方や、バリアフリー上映に興味がある方は、ぜひ国立映画アーカイブの公式サイトをご覧ください。映画監督・森田芳光の世界に触れ、心温まる映画体験を共に楽しんでみませんか?


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