ボークス新作「フォッケウルフ Fw 190 A-3」について
ボークス株式会社は、造形村ブランドのスケールモデルシリーズ「SUPER WING SERIES(R)」(通称SWS)から、1/32スケールの「フォッケウルフ Fw 190 A-3」を発表しました。予約は2月20日から始まり、正式な発売日は4月18日を予定しています。
造形村SWSの開発理念
今回の「フォッケウルフ Fw 190 A-3」は、造形村SWSの開発コンセプトを基にしています。このコンセプトとは、「プラスチックという魔法の素材を使い、本物の飛行機を再現する」ことです。「本物」とは、スペックや寸法の正確性だけではなく、航空工学の進化の中で得られた美しさや合理性、設計者の思想までを含むものです。このキットを通じて、ユーザーは飛行機を組み立てるという体験を通じて航空機の歴史とその背景を感じることができます。
フォッケウルフ Fw 190の歴史
Fw 190は、第二次世界大戦中にドイツで開発された単座戦闘機であり、耐久性や整備性、操縦性など実用性を重要視した設計が確立された名機です。設計者であるクルト・タンク博士は、「戦闘機は競走馬でなく、軍馬でなければならない」という言葉を残しており、これがFw 190の設計哲学を象徴しています。A-3型はその初期の完成形ともいわれ、後の改修型とは異なり、特に「実用性」に重点を置いた設計が特徴です。
世界初のショートノーズタイプの再現
今回のキットは、A-3型の完全再現であり、世界初の試みとも言えます。A-3型は、エンジンの冷却性能向上のために機首が延長された「ロングノーズタイプ」とは異なり、初期シルエット型の完成形として、その美しさが際立ちます。また、A-3型は多目的用途への移行を目指し、複数の工場改修型も作られました。
徹底した実機取材
造形村のSWS開発チームは、長年にわたり徹底した実機取材を重ね、多くの実機から細部のデザインや素材に至るまでの情報を集めてきました。スミソニアン航空宇宙博物館やRAFミュージアムに保存されているFw 190の各型を元に、今回のA-3型キットが開発されたのです。
繊細な造形と内部機構の再現
本キットでは、機首から胴体側面へと繰り広げられる優美な断面が繊細に表現されています。内部機構に至るまで精緻に再現されており、組み立て過程で飛行機の構造に触れることができます。特にエンジンマウントや防火壁、無線機の位置は当時の職人の設計思想を存分に感じさせます。
新規パーツでの再現
A-3型の特徴が新規パーツとして用意されています。例えば、垂直尾翼のデザインや無線機のバリエーション、ヘッドアーマーの形状違いなどが挙げられます。戦闘爆撃仕様の装備も揃っており、実際の運用に基づいた形態を再現しています。
BMW 801エンジンの革新
A-3型には、「BMW 801エンジン」が搭載されています。このエンジンは、当時としては革新的な機能を持ち、現代の多くの航空機のエンジン制御に影響を与えました。組み立てる際には、その設計の背景や航空工学の基礎を深く理解することができます。
組み立ての意義
本キットは320以上のパーツから構成され、ただ飛行機を作るだけではなく、航空工学の歴史を体験する行為です。完成した際には、ユーザーはただ模型を楽しむだけでなく、開発した人々の歴史的背景や技術への理解が得られます。
造形村SWSの理念
最後に、造形村のコンセプトは「国を超えた人類の航空遺産を継承する」ことです。SWSは時代や国を超えた航空機の集大成をキット化し、未来の世代へその技術を伝えていく役割を担っています。ボークスは、ホビーを通じて「知的好奇心」を育み、歴史への学びを提供する手段として活動しています。
ボークスの製品は、単なる模型を超え、過去の技術や思考を手に感じながら、新たな発見をもたらす貴重な体験となるでしょう。