葛飾北斎の名作を纏ったベーゼンドルファー・グランドピアノ
株式会社ヤマハミュージックジャパンがこのたび、ベーゼンドルファーの特別モデルとなる『The Great Wave off Kanagawa(神奈川沖浪裏)』を4月1日に発売します。このピアノは、江戸時代の有名な浮世絵師・葛飾北斎の傑作「神奈川沖浪裏」をテーマにした、全世界でわずか16台のみの限定モデルです。
特徴的なデザイン
このピアノの特筆すべき点は、そのデザインにあります。「神奈川沖浪裏」は、北斎の浮世絵揃物「富嶽三十六景」の中心的な作品として知られています。このイメージは、ピアノの屋根の内側に精巧に描かれており、作品のテーマカラーを生かしたプルシアンブルーがピアノの側板や椅子のクッションにも施されています。また、フレームや譜面台には、赤色で描かれた北斎の署名があり、日本の文化におけるその色合いの意味を象徴しています。この赤色には、太陽の象徴だけでなく、邪気払いの意味も含まれているのです。
ピアノの左側には、シリアルナンバーが埋め込まれた真鍮製のプレートもあり、これが限られた特別モデルであることを示しています。このように、デザインと日本文化が融合した魅力的な一品としての位置づけがなされています。
職人による丁寧な製作
『The Great Wave off Kanagawa』は、ベーゼンドルファーの人気シリーズ「214VC」を基にしており、オーストリアの職人が丹精込めて製作しています。このピアノは、時間をかけて作られるため、音質やチューニングにおいても非常に高い品質を誇ります。特に、すべてのチューニングピンが独立している「総1本張り」方式を用いているため、音程が安定しています。また、低音部の弦には手巻きの巻き線を使用しています。
使われている材質は高品質なスプルースが80%以上使われ、その共鳴性が「ウィンナートーン」と称されるベーゼンドルファー特有の豊かな音色を生み出しています。この美しい響きは、聞く人を魅了すること間違いなしです。
1000曲以上の自動演奏コンテンツ
ディスクラビア・エディションとしての機能も見逃せません。1000曲以上のクラシックやジャズなどの楽曲を自動演奏することができ、特に歴史的な演奏データとして、著名なピアニストによる演奏も内蔵されています。これにより、音楽愛好者にはたまらない体験を提供します。
大阪・関西万博への出展
特に注目すべき点として、2025年に開催される大阪・関西万博のオーストリアパビリオンにて、このピアノが出展される予定です。ベーゼンドルファーは1828年から続く歴史あるメーカーであり、これまでにも国際展示会に特別なデザインを提供してきました。今回のピアノは、その音楽の都ウィーンと日本文化の融合を象徴する特別な存在となることでしょう。
このように、多くの魅力を持つ『The Great Wave off Kanagawa』は、音楽とアートが交差する新たな体験を提供してくれるでしょう。ぜひその美しい音色を堪能してみてください。このピアノの購入を検討される方は、功能豊富な特別モデルをお見逃しなく。