袴田吉彦が出演する短編映画『NOVA』が、2025年に開催されるアジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア」のライブアクション部門/ジャパンにノミネートされたことが24日に発表されました。本作は、急速に進化するAI技術と変化する国際的な労働環境をテーマにした社会派ドラマです。群馬県大泉町を舞台に、日系ブラジル人の女性ジェシカと彼女の父カルロスの親子が直面する葛藤と探求の旅を描いています。
映画には袴田吉彦が「橘太一」として出演しており、彼はワンシーンのみの登場ですが、監督やスタッフとの意見交換を通じ、自身の演技に対する準備が貴重な経験となったと語っています。彼の存在感が作品にどのような影響を与えるのかも大きな関心を集めています。
主演キャストには、新人俳優の西村カロリナと北原ジョゼが選ばれました。西村は群馬県出身で、本作が映画初出演となり、大泉町で自らのルーツと向き合うことができたと語っています。一方で北原は、大泉町に住む移住者であり、リアリティのある演技を披露しています。また、実力派女優の山田キヌヲも重要な役どころとして出演し、デモシーンでは鋭い演技を見せています。
『NOVA』は大泉町の住民との交流や、1年以上のリサーチを経て制作された作品です。多文化共生に積極的に取り組むこの町は、全国で初めて人権擁護条例を制定した場所です。映画を通じて、土地の魅力や抱える課題を伝えることを目指し、多様な文化が共存する意義を訴えかけています。
国際短編映画祭での初上映を控え、観客からどのような評価を受けるのか注目されています。映画の監督である寺田悠真氏は、「移民時代と言われる現代に、いち早く多文化共生を掲げた大泉町を舞台に、ジェシカとカルロスが経験することが文化の壁を超えて共感されることを願っています」とコメントしています。
主演の西村カロリナも「初めての演技での不安があったが、楽しい撮影期間でした。たくさんの方に『NOVA』を見てもらえるのが楽しみです」と期待感を示しています。これからの映画の展開を心待ちにしているファンも多いことでしょう。作品の予告編や公式サイトの情報も見逃せません。ぜひとも、ノミネートの行方と共にこの作品をチェックしてみてください。