『学校の怪談』30周年記念イベント
1990年代に大ヒットを記録し、社会現象になったホラー映画『学校の怪談』シリーズがついにBlu-ray化され、7月16日に発売されます。この特別な出来事を祝うため、7月6日には都内池袋のHUMAXシネマで上映会と舞台挨拶が行われました。イベントには主演の野村宏伸さん、平山秀幸監督、脚本家の奥寺佐渡子さんが登壇し、当時の制作秘話や思い出を語りました。
懐かしの名作を上映
上映会では、来場者たちと共に『学校の怪談』を一緒に鑑賞し、懐かしさを味わいました。野村さんは「30年前に公開した映画が今こうして多くの方に見てもらえるなんて、本当に感慨深いです」と懐古の念を抱きながら語りました。映画のフィルムでの質感やセットの豪華さについても、当時の制作を振り返りながら感想を述べました。
平山監督は、「今の自分と比べながら映画を見ていると、なんとも言えないこそばゆい気持ちになりますね。自分の作品をなかなか映画館で見る機会は少ないので、特別な体験でした」と語り、奥寺さんもまた、「30年前の作品が今こうして多くの方に観てもらえているのは本当に嬉しいことです」と感慨を述べました。
魅力的なテーマ
上映後には『学校の怪談』の魅力についてのトークセッションも行われました。野村さんは、30代や40代のファンと接する中で、「当時子供だった皆さんが、大人になって自分の子供や孫と一緒にこの映画を見る姿を想像すると、とても嬉しいです」と述べました。平山監督も「テーマとして、お化けは友達という考えを貫いたのが重要です。怪談の楽しさを近くに感じてもらえるように作ったつもりです」と明かしました。
子供たちとのコミュニケーション
興味深い点として、当時子役たちとのコミュニケーションの取り方が語られました。野村さんは、「子供たちとはあまり溶け込まないようにしていました。距離感を保たないと、ちゃんとしたパフォーマンスができなくなると感じていました」と述べ、平山監督は「テスト撮影の時から子供たちの自然な状態を引き出すためにカメラを回していました」と振り返りました。
キャストの選考プロセス
700人規模のオーディションが行われた中で、平山監督は「挨拶をする時にあまりにもかしこまっている子は、あまり面白くないと考えていました。そこに個性的なキャラクターが必要だと。映画に参加する子供たちには、夏休みの素敵な思い出を作ってもらえたらとも思っていました」と話しました。これらのエピソードからも、この映画がただのホラーではないことが伺えます。
魅力的なオバケたち
ファンが大好きなオバケについても話が及びました。野村さんは「演じているときはオバケの姿を見ていなかったのですが、できあがった映画を見て感覚を思い出しました」と話しました。平山監督は、最初の印象的なオバケとして「花子さん」が好きだとコメントし、奥寺さんは「人面犬」という新たなキャラクターが気に入っているとも語りました。
最後にファンにメッセージ
イベントは拍手と笑顔に包まれながら終了しました。野村さんは、「Blu-rayは映像の美しさが際立つと思うので、家族や友達と観て楽しんでください」と語りました。また、平山監督も「自分の作品が時を超えて語り継がれるのは本当に嬉しい」と感謝の気持ちで締めくくりました。こうした素晴らしい映画『学校の怪談』は、これからも多くのファンの心に刻まれ続けることでしょう。
【商品情報】
- - 発売日:2023年7月16日(水)
- - 価格:各6,050円(税込)
- - 発売元:東宝
このBlu-ray発売を通じて、懐かしい思い出を抱きながら新たな世代が『学校の怪談』を楽しむ機会が広がることを願っています。