與真司郎のカミングアウト前夜と当日の心情
現在、AAAのメンバーとして知られる與真司郎(あたえしんじろう)さんは、2023年7月26日に約2000人のファンの前で自身の同性愛を告白しました。この瞬間は、多くの人々に強い衝撃を与え、彼の人生とキャリアにおいて重要な一歩となりました。そして、その出来事を受けて、彼は自身の半生を振り返ったノンフィクションエッセイ『人生そんなもん』を2025年4月16日に出版予定です。本記事では、そのエッセイの中からカミングアウト前夜と当日の心情を綴った部分を紹介いたします。
カミングアウトの準備
カミングアウト前夜、7月25日の深夜、與さんは東京都内の仮住まいの自宅で、スタッフたちと共にスピーチの最終調整を行っていました。ゲイであることを公表することに対する不安や緊張が押し寄せ、何ヶ月も前から準備をしてきたにも関わらず、感じるストレスは増すばかりです。「自分の言葉が他の誰かの助けになるかもしれない」という思いとは裏腹に、結果的に誤解を生むニュアンスの違いを恐れて、何度も原稿を書き直していたと語ります。
早朝、やっとの思いで打ち合わせが終わり、彼は睡眠薬を飲むことに決めます。布団に入る前に過去の写真を見返すと、ゲイであったことを隠してきた日々が浮かび上がり、心が締め付けられます。しかし、それと同時に「もし批判されて日本に居場所がなくても、残りの人生は海外で過ごせばいい」と、自身を励ます気持ちも抱いていました。
本番当日
カミングアウトの日、与さんは朝8時に目覚め、強い決意を新たにします。「やるしかない」という覚悟が彼を支えました。この日を待ち望んでいるファンたちや、スケジュールを空けて応援に駆けつけてくれる仲間たちの存在が、彼に勇気を与えます。会場に入ると、そこには緊張感が漂っていましたが、與さんは明るい表情を保つことに努めました。リハーサルの光景は、不安を和らげる一助となりましたが、同時に「これから初めてのことに挑戦する」というストレスも感じていました。
多くのメッセージが彼の元に届く中、特に海外の友人たちからの激励に心強さを感じます。スタッフたちがその日を支えてくれている一体感が、彼にとっての励みとなります。登壇前、彼は自らの感情と戦いながら場を歩き回り、「もう無理だ」とジョークを交えつつも、心の中では緊張が高まっていくのを実感していました。
ステージでの決意
ステージに立つその瞬間、與さんは2000人のファンとメディアの視線を感じながら、ある言葉を言わなければなりませんでした。「この一言が言いづらい」と頭を抱えながらも、彼は徐々にスピーチ原稿を開き、言葉を発する勇気を振り絞ります。それは彼にとって、カミングアウトを果たす決意そのものでした。
この特別な日を通じて、與真司郎さんは自分自身の本当の姿をファンに示すことができたのです。そして、その経験を今後の著作に活かし、さらに多くの人にインスピレーションを与えることが期待されています。
『人生そんなもん』には、彼のカミングアウトを含む数々の挑戦と成長が詰まっていることでしょう。自身の人生を赤裸々に語ったこのエッセイは、多くの人に感情移入させる力を持っています。発売を楽しみにしつつ、彼の今後の活動からも目が離せません。