オーダーメイドスーツ『KASHIYAMA』の2025年度上期の躍進
株式会社オンワードパーソナルスタイルが運営するオーダーメイドブランド『KASHIYAMA』が、2025年度の上期(2025年3月~2025年8月)において前年を大きく上回る業績を収めたと発表しました。全体の売上は昨年対比で125.7%増、特にリアル店舗での業績が目立ち、売上高136%、来店客数121%という好成績を記録しています。これには、リアル店舗拡大や新素材の導入といった施策が功を奏し、新規顧客数も142%と大幅に増加しています。
新規顧客獲得の要因
特に注目すべきは、オープニング施策やキャンペーンによる新規顧客の増加です。今年上期における新規顧客の統計によれば、男性は144%、女性は139%の増加を見せています。特にウィメンズ部門では、ウール素材のクラシックスーツが176%、コンフォートスーツが102%の成長を達成しており、これらの数字は施策の効果を裏付けています。
さらに、『KASHIYAMA』は10月から月刊女性誌「CLASSY.」「VERY」「STORY」とのタイアッププロジェクトを開始し、女性客へのアプローチを強化しています。また、4月にスタートしたYouTubeチャンネル「BE SUITS!!」は、登録者が半年で2万人を超え、「日本人をSuits Upする」をテーマにスーツをただの仕事着としてではなく、個性を表現するファッションとして捉え直すことを目指しています。
若年層の取り込み
また、売上増加の一因として、若年層向けの「学割」キャンペーンも挙げられます。このキャンペーンでは、オーダーメイドスーツを手頃な価格で提供し、「オーダースーツ=高額」のイメージを払拭することを目指しています。この施策の効果で、10代の来店客数は287%、20代は145%という伸びを見せており、売上は264%増と大幅な成果を上げました。
革新的な素材の開発
2025年度からは東レとの共同開発による新素材を使用した洗えるスーツも展開しており、販売開始からわずか2か月で目標比150%を達成しました。これらのスーツは、ストレッチ性や通気性、防しわ性、吸水速乾性に優れ、快適な着用体験を提供します。新素材は、全体の売上構成比24%を占めるヒット商品となりました。
今後の展望
下半期には、拡張中のライフスタイル店舗「カシヤマ」を中心にした戦略的展開を計画しており、女性誌との連携や多角的なコミュニケーションを通じて、さらなるブランド認知の拡大を狙っています。
現在のキャンペーン情報
現在、『KASHIYAMA』ではいくつかのキャンペーンを実施中です。初回購入者限定でオーダースーツが24,000円から20%オフで提供され、2着購入時には48,000円からの特別価格も用意されています。学生証提示で20,000円からのオーダースーツもあり、これらのキャンペーンは将来的な顧客を育てる施策としても注目されています。
まとめ
オーダーメイドの民主化を目指す『KASHIYAMA』は、若年層を中心に新たな顧客層を開拓し続けています。2025年以降も多角的な戦略を通じて、より多くの人々に高品質なスーツの価値を届ける取り組みを進めていくでしょう。さらなる成長が期待される『KASHIYAMA』の今後に目が離せません。