ナース型アンドロイドがVOCALOID6に新登場
ヤマハ株式会社が7月16日(水)より、ボーカロイド公式ショップにおいて新たに『VOCALOID6 Voicebank AI ナースロボ_タイプT』を販売開始します。このボイスバンクは「ヴォカロイド6」専用で、ウィスパーボイスのナース型アンドロイド、ナースロボ_タイプTの歌声を活かして楽曲制作が可能になります。価格は税抜きで11,000円、特別パッケージのスターターパックも24,200円で提供されます。
VOCALOIDとは
「VOCALOID」技術は、2003年にヤマハが開発したもので、入力した歌詞とメロディに基づいてボーカルパートを自動的に作成することができます。実際の人間の声をベースにした歌声データであるボイスバンクを使うことで、多様な声を持つキャラクターで歌わせることが可能です。2022年10月には新たにAI技術を搭載した「VOCALOID6」がリリースされ、ナチュラルな歌声の合成が実現されました。
ナースロボ_タイプTの魅力
ナースロボ_タイプTは、イラストレーターである松尾粥(捨て犬A)氏が手掛けたキャラクターで、優しいウィスパーボイスが特徴です。これまでもいくつかの楽曲に使用され人気を博しており、今回のボイスバンクではその特長を最大限に活かしています。さらに、7月16日に予定されている「VOCALOID Editor Ver6.7」では、歌声の息成分を調整するパラメータ「Air」の範囲が広がり、「ささやくような歌声」が合成できるようになります。
進化した機能
本製品は「VOCALOID6」に新搭載された「VOCALO CHANGER」機能に対応しており、クリエイター自身の歌唱データを基に、独自の歌い方や歌詞を再現することが可能です。また、多言語対応のマルチリンガル機能も搭載しており、日本語、英語、中国語を使った流暢な歌唱ができるのも魅力のひとつです。さらに、「VX-β」プラグインに対応しているため、様々な音楽制作ソフトと連携しやすく、シームレスな音楽制作が可能になります。
デモソングとキャラクターの紹介
ナースロボ_タイプTのデモソング『さよならアポトーシス』は、作詞作曲をサツキ氏が手掛けており、その音楽的なクオリティも注目されています。また、ナースロボ_タイプTは「倉成町私立病院」という設定内で登場し、医師によって作られたナース型アンドロイドです。その優しい囁き声や新たに描き下ろされた衣装デザインがファンに支持されています。
イラストレーター松尾粥(捨て犬A)氏の活動
松尾氏はSNSを活用し、フリーのイラストレーターとして活動しています。オリジナル音声合成キャラクター「倉成町私立病院」の企画・制作を中心に、独自のスタイルを持った作品を創作しています。彼の作品は、仄暗さと温かさが共存する印象を与えるもので、特にLive2D立ち絵も得意としています。彼のクリエイティブな取り組みは、見る者の心を打つものがあります。
公式ウェブサイトやYouTubeアカウントでも、今後の活動や新情報が公開されていますので、ぜひチェックしてみてください。ウィスパーボイスのナース型アンドロイドがもたらす新たな音楽体験をお楽しみに!