島根県で映画『オレンジ・ランプ』の市民上映会開催へ
2025年9月、島根県全域で映画『オレンジ・ランプ』の市民上映会が実施されることが決定しました。これは、認知症への理解を深めるための重要な取り組みであり、映画を通じて地域のつながりを強化することを目的としています。
上映会の概要
この上映会は、2025年度の「国際アルツハイマー月間」を記念して行われ、島根県内の18市町村で70回以上予定されています。市民文化会館や公民館、学校、地域の施設などを会場に、県民が気軽に参加できるよう幅広く展開される予定です。すでに一部の市町村では上映会が行われており、地域全体での認知症理解の向上が見込まれています。
映画『オレンジ・ランプ』について
本作は、若年性アルツハイマー型認知症と診断された丹野智文さんの実話を基にしています。2023年に劇場公開された後、自治体や当事者団体、学校、企業などから広く支持され、これまでに1300回以上の上映会が開催され、12万人を超える人々がこの映画を観ています。この映画は、認知症に対する新たな理解を提案する内容で、参加者からは「認知症のイメージが180度変わった」と好評を得ています。
認知症への理解促進と地域の絆
島根県がこのプロジェクトを推進する背景には、同県の創生計画があります。これは、人口減少や地域活力の維持を目指した取り組みで、安心して住み続けられる地域社会の実現を目指しています。市民上映会プロジェクトは、この計画の一環として位置づけられています。
参加者の声
この映画の鑑賞者からは、「今までにない明るく前向きな認知症の映画」との感想が寄せられています。また、「子どもや若い世代にぜひ観てほしい」との意見も多く、世代を超えた認知症に対する理解が広まりつつあります。
最後に
「認知症になっても、安心して暮らせるまち」を実現するため、行政と民間が協力して進めるこの取り組み。映画『オレンジ・ランプ』を通じて、認知症について考える機会を皆さんもぜひ得てみてください。
映画の詳細
- - 主演: 貫地谷しほり、和田正人
- - 監督: 三原光尋
- - プロデューサー: 山国秀幸
- - 原作: 山国秀幸「オレンジ・ランプ」(幻冬舎文庫)
- - 公式サイト: オレンジ・ランプ公式サイト
問い合わせ先として、つながる上映会Naviや株式会社ワンダーラボラトリーが挙げられています。映画を観てみたい方は、ぜひ参加を検討してみてください。