映画『長安のライチ』
2026-03-23 12:17:20

映画『長安のライチ』、興行収入150億円超えの神話と原作小説の登場

中国のエンターテインメントシーンで注目を集めている映画『長安のライチ』が、驚異的な興行収入を上げ、人気を博しています。この映画は、2025年夏に中国で公開され、興行収入はなんと6.9億元、日本円にして約150億円を突破しました。特に、冒険要素をたっぷり含んだこの作品は、興行収入ランキングで『ジュラシック・ワールド復活の大地』を抑えて、一位に輝くという快挙を成し遂げました。

 日本においても、今年の1月から公開を開始し、口コミを通じて次第に人気を集め、現在もロングラン上映が続いています。観客からの支持を受けての成功により、映画としての評価はさらに高まっています。

 さて、この映画の原作にあたる小説『長安のライチ』が、2026年3月26日に文藝春秋から日本語版として出版されることが決まりました。著者である馬伯庸(マ・ボーヨン)は、中国のエンタメ小説界の権威として知られ、2025年には『このミステリーがすごい!』の海外部門で第1位を獲得した作家です。

 彼が描く物語は、中国の歴史を背景にしたミステリーやサスペンス、SFといった現代的な要素を組み合わせています。彼のデビュー作である『両京十五日』は、多くの読者を虜にし、名実ともに業界の注目の的となっています。

 今回の『長安のライチ』ですが、馬伯庸は日本の映画に大いに影響を受けたようです。コロナウイルスの影響で外出自粛を余儀なくされていた時期、彼は日本の『超高速!参勤交代』や『引っ越し大名』といった作品を次々と視聴し、そのユニークな作劇スタイルに感銘を受けました。その中で彼は、楊貴妃のためにライチを調達する官僚の役職「荔枝使」に着目し、この物語を一気に創作したというから驚きです。

 さらに、原作の出来栄えについては、著名な作家である土橋章宏氏が感嘆の声を寄せています。「たった一房の果実が、国家を動かす」という帯の文句は、まさにこの小説のテーマを端的に表現しています。作品は誰にでも楽しめる内容で、最後にはほろ苦い余韻を残すという魅力があります。

 ストーリーについて少し触れてみましょう。物語は、長安の小役人である李善徳が、一見不可能に思えるプロジェクトを任されるところから始まります。楊貴妃の誕生日を祝うために、ライチを届けるという命令を受けた彼は、2500km先の産地からの輸送計画を立てなければならなくなります。果物が腐ってしまう危険がある中で、果たして彼はこの任務を成功させることができるのでしょうか。

 さまざまな障害が彼の前に立ちはだかり、緊迫感あふれる展開が繰り広げられます。あたかも古代の“ミッション・インポッシブル”であるこの物語は、特に「勤労者必見のエンターテイメント」として読者に訴えかけてきます。

 このように馬伯庸の『長安のライチ』は、中国のエンタメの新たな地平を切り開く作品として、ただの物語以上の何かを提供しています。ネット書店などでの事前予約も好調で、多くの読者がこの待望の一冊を手に入れたいと考えていることでしょう。

 是非とも、馬伯庸の作品を手にし、新たな発見を楽しんでほしいと思います。原作小説と映画の両方が、どのようにリンクしていくのか、その展開を目撃するのを楽しみにしましょう。


画像1

関連リンク

サードペディア百科事典: 文藝春秋 長安のライチ 馬伯庸

トピックス(映画)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。