廃漁網のリサイクル新展開
2025-09-26 17:43:19

海の未来をつくる!廃漁網由来のトートバッグ開発の秘密

海の未来をつくる!廃漁網由来のトートバッグ開発の秘密



廃漁網のリサイクルを推進するamu株式会社が、特定非営利活動法人のZERI JAPANと合作で、2025年に開催される大阪・関西万博の「BLUE OCEAN DOME」にて、廃漁網由来の生地を用いたトートバッグを開発しました。この取り組みは、資源循環の重要性と海洋環境の保護を訴える目的で実施されています。

トートバッグの制作背景



この新しいトートバッグは、廃漁網から作られたamuca®という再生素材を活かしています。面白いことに、このアイデアは万博のテーマ「海の蘇生」とamuの理念が一致したことから生まれました。万博来場者に対して海洋ごみや資源の問題を認識してもらうため、スタッフ向けのノベルティとして製作されたのです。

「出船送り」の文化を反映したデザイン



トートバッグのデザインには、宮城県気仙沼の港町に存在する「出船送り」という独自の文化が取り入れられています。これは、遠洋漁業の漁師たちが出航する際、家族や関係者たちが集まり、無事の帰港と豊漁を祈る行事です。このような地域の文化を伝えることにより、トートバッグは単なる商品にとどまらず、海との繋がりや地域の価値を表す重要なアイテムとなりました。

環境保護とその重要性



海洋プラスチックゴミの中で、漁具は6割を占めていると言われています。廃漁網は環境に悪影響を及ぼすだけでなく、漁業者にとっても経済的な負担を強いる存在です。amuは、漁具から価値を再生し、海洋環境保護へとつなげる新たなビジョンを持ち続けています。特に、漁具を回収・再生・販売する仕組みを構築していることで、漁師たちの負担を軽減しつつ、海の未来を守る手助けをしています。

取り組みの具体的な内容



今回のプロジェクトでは、ZERI JAPANに廃漁具をリサイクルしたサングラスも寄贈されました。サングラスの原料は、気仙沼の漁師から回収したマグロ用の釣り糸です。これを使用することで、再利用可能な素材を用いた製品開発が実現しました。

このように、amosが開発する各製品には、すべて背景や考え方を込めたストーリーがあります。たとえば、トートバッグやサングラスには「amuca®タグ」というQRコードが付いています。このタグを読み取ることで、どのように廃棄漁具がリサイクルされ、製品として再生されたかを知ることができます。

今後の展望



amu株式会社は引き続き、amuca®を用いた様々なノベルティや商品を展開する計画を立てています。環境保護だけにとどまらず、地域の文化を大切にし、持続可能な未来を一緒に築く企業とのコラボレーションを進めることが目指されています。

このような取り組みを通じて、私たち自身が「海の未来をつくる」手助けをすることができるのです。最近の海洋環境問題への意識が高まる中で、amuの活動はますます注目される存在となることでしょう。


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