展覧会「映画監督 森田芳光」のご紹介
映画界で不朽の名を馳せる森田芳光監督の回顧展が、国立映画アーカイブにて開催されます。本展覧会は、彼の映画キャリアを振り返り、未公開の資料や秘蔵の品々が一堂に会する貴重な機会です。森田監督は独自のスタイルで数多くの作品を世に送り出し、1980年代以降の日本映画界に多大な影響を与え続けました。
森田芳光監督とは
1950年に生まれた森田芳光。彼は8mmの自主制作映画からキャリアをスタートし、1981年の『の・ようなもの』で商業映画デビューを果たします。続く『家族ゲーム』(1983年)や『それから』(1985年)で作家的評価を高め、以降も『失楽園』(1997年)や『黒い家』(1999年)など、ジャンルを超えた多彩な作品を生み出しました。
展覧会の概要
開催日程と場所
展覧会「映画監督 森田芳光」は、2025年8月12日(火)から11月30日(日)まで開催されます。場所は国立映画アーカイブの展示室(7階)です。特に、月曜日と8月26日から9月5日、10月7日から10月12日は休室となるのでご注意ください。開室時間は午前11時から午後6時30分で、入室は午後6時までとなっていますが、特定の金曜日は時間延長があります。
見どころ
展示は、森田監督の代表作や愛蔵品、劇中で使用された小道具を幅広く取り上げています。『家族ゲーム』の食卓再現コーナーや監督の書斎の再現、また秘蔵資料を満載した引き出しケースなど、多彩なコーナーが展開されます。特に、森田監督に関する貴重な資料や、愛聴していたレコードが一堂に展示されるレコードギャラリーも見逃せません。
特別イベント
今回の展覧会は特別なトークイベントや上映企画も連動して行われます。森田監督と公私にわたる長い付き合いを持つ映画プロデューサーの三沢和子氏や、森田映画フリークのラッパー、宇多丸氏らが参加する予定です。これにより、彼の作品や人物像について深く掘り下げるチャンスが提供されます。
上映企画
10月14日からは特集上映も行われ、彼のキャリアを通しての作品が一挙に楽しめます。未公開の8mm作品から、商業映画デビュー作、さらには後の遺作まで、彼の監督作品を再確認する絶好の機会です。
入館料とアクセス
入館料は一般500円、大学生300円とリーズナブルで、高校生以下や65歳以上は無料で入場できる特典もあります。国立映画アーカイブへのアクセスは、公共交通機関を利用するのが便利です。詳細は公式サイトで確認できます。
この展示とトークイベントは、映画ファンにとって必見の内容です。森田芳光監督の独創性と情熱を体感し、彼の映画世界を深く味わうまたとない機会となることでしょう。ぜひ訪れてその魅力を感じてみてください。