白樺湖温泉すずらん、2026年に再オープン
2006年に閉鎖された「白樺湖温泉すずらんの湯」が、2026年6月27日に「灯湯(あかりゆ)すずらん」として復活することが発表されました。東京都調布市に本社を置くCommunity Plus株式会社がこの新しい拠点の運営を担当します。
この再開を迎える背景には、多くの地域住民や訪問者にとって、温泉が単なる娯楽ではなく生活の一部であるという重要な側面があります。標高1,450メートルに位置する白樺湖周辺は厳しい環境で、特に冬の厳寒期には、温浴施設は心身の健康を保つための「生活インフラ」として欠かせない存在でした。
温泉再生の背景
旧すずらんの湯は年間約4,000万円の赤字に苦しみ、閉鎖を余儀なくされていました。運営者の栗山友理さんは、双子の育児に追われていた過去の原体験から、地域の優しさに救われたという思いを込めて、温泉の再生を決意しました。地域の灯を消さないために、民間の手での承継を選びました。
新しい地域共生型拠点
再生後の「灯湯すずらん」は、ただの温泉施設に留まらず、地域と共生する拠点を目指します。新しい循環モデルとして、以下の3つの機能を取り入れています。
1.
食の再生:地元農家から仕入れた新鮮な高原野菜を使った発酵料理の食堂を併設し、地域の食文化を活かします。
2.
集いの再生:多拠点居住者や子育て世代が気軽に交流できるコミュニティ・ワークスペースを提供。
3.
仕組みの再生:ITを駆使し、地域の関係人口の可視化や、コミュニティポイントを用いた運営を行います。
クラウドファンディングの取り組み
プロジェクトの再開に向けて、4月8日より地域とのつながりを深めるためのクラウドファンディングがスタートしました。目標額は150万円ですが、次の段階のネクストゴールは300万円です。この資金は、コミュニティスペースの家具や設備、子どもの見守りスペースの整備などに充当されます。
参加者には地域の魅力を感じられる特典(リターン)が用意されており、地域の事業者との連携を活めたプランが発表されています。目指すは、温泉に訪れるすべての人々に優しい空間を提供し、地域の絆を深めることです。
コメント&展望
栗山友理代表は、「この温泉は白樺湖の皆さんにとっての灯(ともしび)。私自身を支えてくれたこの場所を守り、次の世代に引き継いでいく」と力強く語ります。彼女は地域の強い結束によって、新たな未来を共に築いていけることを願っているのです。
地域の皆様や訪問者の皆様のご支援を受け、白樺湖の新しい未来の形成に挑む「灯湯すずらん」。今後も彼女たちの歩みを注目していきたいと思います。