吉野家、環境貢献賞
2025-11-12 12:41:21

吉野家ホールディングス、食品ロス削減で環境貢献賞を受賞

吉野家ホールディングス、食品ロス削減で環境貢献賞を受賞



株式会社吉野家ホールディングスが、日本食糧新聞社の「第34回食品安全安心・環境貢献賞」を受賞しました。この賞は、農林水産省と環境省の後援の下、食品業界における安全性や環境への貢献を評価するものです。吉野家は、牛丼の主な素材である玉ねぎの加工時に発生する端材を有効活用し、食品ロスの削減に貢献した点が評価され、受賞に至りました。

吉野家の東京工場(埼玉県加須市)では、過熱蒸煎機を用いて規格外の玉ねぎ端材を乾燥し、新たな食品としてアップサイクルする取り組みを進めています。このプロジェクトは、スタートアップ企業であるASTRA FOOD PLAN株式会社(AFP社)との協業によって実現しました。吉野家では、使われる玉ねぎを加工する際に生じる端材を、食材の風味と旨みを引き立てたフレーク化する技術を導入。これにより、食品廃棄物を削減しつつ、製品価値を向上させることに成功しています。

今後は、東京工場内に新たに導入される「過熱蒸煎機」を用いて、端材の回収から乾燥、包装までの一貫したプロセスを構築。これにより、廃棄物ゼロを目指すとともに、CO₂排出量の削減と廃棄コストの削減も実現します。制作されたフレークはAFP社によって「タマネギぐるりこ」として商品化され、販路の拡大が進められています。また、埼玉県内で行われているサーキュラーエコノミープロジェクトにも参加し、持続可能な資源循環型モデルの確立を目指しています。

吉野家ホールディングスは「For the People~すべては人々のために~」という経営理念のもと、日常の食を担う企業として、安心で健康的かつ豊かな食事の提供を重要な社会的価値と捉えています。その一環として、栄養専門の研究者を招き、エビデンスに基づいた健康追求に取り組んでいます。これらの活動を通じて、現代社会の多様な課題に対応し、次世代に持続可能で革新的な価値を伝承し続けることを目指しています。

吉野家のこのような取り組みは、業界全体での食品ロス削減の新たなロールモデルとなる可能性も秘めています。食品業界が環境への配慮を強化する中、吉野家の姿勢は多くの企業にとっての指針となり、今後の展開が期待されます。企業が持続可能な未来を見据えた行動をとることは、私たちの生活にも直接の影響を及ぼすはずです。それゆえ、吉野家の活動は今後も注目されることでしょう。


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