特別企画展『根付の幸せ』のご紹介
京都の清宗根付館が、2026年1月から3月までの期間に特別企画展『根付の幸せ』を開催します。本展は新しい年の門出に合わせて、根付に込められた「幸せ」の象徴的な形を掘り下げます。特に、3月には「めでたい瑞獣」をテーマにした展示が行われ、多彩な根付が観覧者を迎えます。
根付とその魅力
根付は、日本の伝統的な工芸作品ですが、その魅力は単なる装飾品に留まりません。洒落やユーモア、意表を突くデザインなど、根付には鑑賞者を魅了する要素が盛り込まれています。また、常識を覆す視点で新たな美意識を提示することができる点も、作品の評価を高める理由の一つです。根付は「ひねり」と呼ばれる独特の洒脱さを備え、長い歴史を持つ日本美術の中で特有の知的余白を持った表現として尊されています。
「笑い」というテーマは、人々の心を温め、調和をもたらす力があると古代から広く愛されてきました。こうした文化背景もあって、根付の作品には視覚的な美しさだけでなく、心を和ませる要素が重要視されています。
作品から感じる幸せ
本展では、根付に込められた知性や造形の妙、そして対象への深い慈しみを体感できます。根付師たちは、作品にさまざまな仕掛けを施し、ささやかな幸福や気づきを鑑賞者にもたらすことを目指しています。
特集:瑞獣とその意味
「めでたい瑞獣」根付が特集され、これらの作品は日本における吉祥の象徴として、古代中国から伝来した想像上の動物たちを題材にしています。特に、龍、鳳凰、麒麟、霊亀は「四瑞」と呼ばれ、さらに青龍、朱雀、白虎、玄武は「四神」として広く信仰されています。根付は、これらの瑞獣を通じて平和や安定への願いを表現しています。
展示された作品の一部
本展では、次のような瑞獣根付が展示されます。
作者:阿部 賢次
大きさ:高3.1cm
素材:象牙
解説:伝説の瑞獣で、人間の言葉を話し、知識に通じ、災厄を退ける力を持つとされています。
作者:栗田 元正
大きさ:高5.7cm
素材:鹿角
解説:平安を象徴し、慈悲と智慧を持つとされる瑞獣で、困難の際にはその姿を見せず、愛と再生をもたらす存在です。
作者:永島 信也
大きさ:高3.8cm
素材:黄楊
解説:ファンタジーゲームから飛び出してきたような印象の作品で、獰猛な性格が表現されています。
作者:齋藤 美洲
大きさ:高6.8cm
素材:象牙
解説:仁獣として知られ、生き物への思いやりを持ち、悪事をしない志を象徴しています。
京都 清宗根付館のコンセプト
京都 清宗根付館は、佐川印刷株式会社の名誉会長である木下宗昭によって設立された日本の唯一の根付専門美術館です。「日本の伝統を守る」という理念のもと、根付文化の継承と発展を目指しています。地域とともに歩む美術館として、皆さまの訪問を心からお待ちしております。
詳細情報
- - 場所:京都市中京区壬生賀陽御所町46番地1
- - 開館時間:10:00~17:00(最終入館は16:30)
- - URL:清宗根付館公式サイト
本展では、瑞獣たちが描く幸福の世界をぜひお楽しみください。根付を通じて、日本の美意識や文化の深さを感じられる貴重な機会です。興味を持たれた方は、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。