HTBが第62回ギャラクシー賞で報道活動部門選奨を受賞!沈没事故検証報道の取り組み

HTB、第62回ギャラクシー賞報道活動部門選奨受賞



2024年度第62回ギャラクシー賞において、HTBは「知床沖観光船沈没事故 2年5カ月に及ぶ独自の検証報道」で報道活動部門の選奨を受け、東京で行われた贈賞式で表彰状とトロフィーが授与されました。この受賞は、HTBにとって第58回(2020年度)の「ピンクリボン活動の18年」以来、4年ぶりの快挙で、合計7度目の受賞となります。

ギャラクシー賞は1963年に設立され、優れた放送番組や人物、組織を評価するために創設されました。各部門の選考は年に一度行われ、その中で報道活動部門は2002年度から放送の報道活動のあり方を考察し、優れた活動を称賛し地域のジャーナリズムを支援することを目的としています。今回受賞した「知床沖観光船沈没事故 2年5カ月に及ぶ独自の検証報道」は、報道活動部門での入賞作品の中から選ばれています。

HTBは2022年4月に発生した知床沖の観光船沈没事故から、独自の証言や資料を基にし、継続的な検証報道を行なっています。この事故は時間が経つにつれて風化しがちなため、海上保安庁や警察への情報開示請求をしながら真相を追求してきました。今回の受賞にあたっては、多くの苦労がありましたが、その努力が報われた形と言えるでしょう。審査員からは「実相に迫るために簡単には引き下がらない姿勢が評価された」との講評もありました。

報道部の須藤真之介記者は、「この沈没事故は忘れられるべきではない」と強い思いを持って取材を続けてきたそうです。ある遺族からは、「何が起きたのか知りたい」との切実な声が寄せられ、「二度と同じことが起きてほしくない」という願いも語られました。須藤記者は「乗客家族の思いを大切にして、今後も報道を続けていく」と決意を語りました。

一方、報道部の広瀬久美子副部長は、事故当初は全国の多くのメディアが知床に集まり、遺族からは厳しい批判もあったことを振り返りました。HTBとしては、地元北海道のテレビ局として地道に取り組み、事故から3年が経過し、報道が減少しても、風化させない努力を続けることが遺族の想いに応える道だと信じています。

このように、HTBの報道活動は単なる事故の報道に留まらず、被害者の家族の声や真相への探求、さらなる事故防止への意識喚起といった重要な役割を果たしています。受賞を糧に、今後も変わらぬ姿勢で報道を続けていくことでしょう。

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