ネコたん!弐 ぷらす
2025-06-18 14:40:49

昭和モダンな猫の探偵物語「ネコたん!弐 ぷらす」公演レポート

昭和モダンな猫の探偵物語「ネコたん!弐 ぷらす」公演レポート



2025年6月17日、東京・あうるすぽっとにて、豪華キャスト総勢40名による朗読劇「ネコたん!弐 ぷらす~猫町怪異奇譚~」が開幕しました。この作品は、“日本近代詩の父”と称される萩原朔太郎の唯一の小説『猫町』を基にしたオリジナルコンテンツで、猫だけが住む街「猫町」を舞台に、様々な探偵事件が繰り広げられます。

公演初日には、月音こな、石谷春貴、佐々木李子、小笠原仁など各キャラクターに個性が光るキャストたちが集結。物語は、ある家族の不幸から始まります。事業がたちゆかなくなった父、そしてその父を支えようとした母の悲しい運命が会場に響く中、劇中で弁士が登場し、軽やかなトークで会場を和ませました。これにより、初めての観客も物語に自然に溶け込むことができました。

物語の主軸となるのは、探偵猫の迷路ソマリと、元刑事の雨宮将太。仮面舞踏会に招待された二人は、そこで次々と起こる事件に立ち向かいます。猫町の豪華な洋館で、様々なキャラクターが絡み合い、愉快な掛け合いが繰り広げられ、笑いを誘う場面が満載です。特に、サクタロー役の野島健児は4役を見事に演じ分け、その技術に会場は沸きました。

推理劇といえども、物語は単なるミステリーではありません。可笑しみを含んだストーリー展開に観客は引き込まれ、事件が進むにつれ、きっと良い気持ちになれることでしょう。悲しみの裏に隠された人間ドラマが描かれることで、単なるコメディでは終わらない深みを感じさせます。全体的に、登場する猫たちがどこか愛らしく、クスリと笑えるシーンがたくさん用意されています。

さらに、今回の公演では、ソマリ役の月音と梨杏役の佐々木によるライブパフォーマンスも大きなハイライト。演者たちが本物の楽しさを観客と分かち合い、舞台は一層盛り上がりました。

22日まで続くこの公演は、日替わりキャストによって異なる魅力を楽しむことができます。各キャストのパフォーマンスや、組み合わせによって、物語の新たな一面を発見できることでしょう。皆さんも、ぜひ「ネコたん!弐 ぷらす」の世界に飛び込んでみてはいかがでしょうか。心に残る猫たちの探偵物語が、観客を待っています。

(ライター:嶋田真己)


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